6月25日19時33分に蟹座で新月を迎えます。
夏至を過ぎたばかりのタイミングで、太陽・月・木星が6ハウスの蟹座に集結。「自分をケアすること」がとても大切なときですね。
6ハウスは「日常を管理し、整える活動全般」を象徴するハウス。朝に目覚めてから、眠るまでに行うほとんどの活動は、6ハウスと関わっているといっても過言ではないでしょう。
朝に顔を洗い、歯を磨き、メイクをして、ご飯を炊き、コーヒーを淹れ、おかずを作り、洗濯をし、干して、掃除をして、食事をして、洗って、片付ける……こうした一連のルーチンはすべて6ハウスのテーマと関係しています。
これらの作業を通じて、私たちは健康と住まいを管理して、生活空間を整えているし、街に出ると、清掃車がゴミを集め、下水道、電気、ガス、インターネットといったインフラが24時間、しっかりと働くように管理されているでしょう。これらもすべて、6ハウスと関係しています。
社会の中では、それぞれの企業が役割を分担して、街の秩序と機能を維持しています。個人もどこかの会社や組織に属したり、自身で事業を営んだりしながら、社会の一部を支える役割を担っていますね。
子どもは学ぶことでその一員になる準備をしているし、主婦や主夫は家族が社会で活躍できるように支えています。
6ハウスの「労働」そして「健康管理」は、社会生活を安定させる活動といえますね。
蟹座に集まった太陽・月・木星が、そのような生活の基盤を「しっかりと丁寧に管理し、整えること」の大切さを伝えています。
なぜなら、牡羊座にある土星と海王星が、安全な暮らしを脅かすように、新月に対してスクエアの角度をとっているのです。
これは、予想外の出来事や不調和を引き起こす可能性のある配置。
例えば、急激な蒸し暑さによって、自律神経のバランスを崩す人が増えていますね。気候の急な変化に身体がついていけず、とても疲れているのに、夜は深く眠れない…という人もいるでしょう。
自律神経の乱れは、精神的な不安定さをもたらし、イライラしたり、やる気を低下させたりもします。
不安定な天候が交通インフラに影響を及ぼすこともあります。値上げや急な方針変更、不正アクセス、新しいシステムによる混乱など、6ハウスが守っている「安全な暮らしの基盤」が、脅かされるようなことが、いろいろと起こりやすいときです。
だからこそ「しっかりと丁寧に管理して整えましょう」と、いわれているのかもしれません。
蟹座のテーマは「自己ニーズへの共感」ですが、支配星の月の性質上、他人のニーズを優先してしまったり、感情と一体化して、投げやりになってしまったりする傾向があります。
しかし大切なことは、やさしく、忍耐強く、自分自身に寄り添い、丁寧にお世話をしてあげること。心の声に耳を傾けることです。
特に水の季節に「感情に寄り添うこと」はとても重要です。これは多くの人にとって苦手な分野で、イライラすると「早く忘れよう」「気分を変えよう」としがちですね。
でも、イライラしているなら叫べばいいし、もやもやしているなら地団駄を踏めばいいし、不安なら泣けばよいのです。その感情の真ん中にしっかり入って、全身で味わい尽くせば、感情は自然と内側から洗い流されていくでしょう。
たまった澱を流すには、水が一番です。
誰もが自分の心との付き合い方を学ぶことが、社会全体の平和につながっていくような、そんなことを感じさせる、蟹座の新月です。