6月10日に木星が蟹座に入ります。
ここから2026年6月30日までの1年強、蟹座木星期となります。木星は地上に恩恵をもたらす星で、入宮している星座の象徴する分野を発展させるように促します。
木星は蟹座にあるとき、最も高揚するため、他の配置よりも強い恩恵が期待できます。しかも木星が蟹座に入るのは、射手座の満月の前日であり、その時点で月はすでに射手座に。
月と木星の間に強い親和性が生じるタイミングであることも、地上の豊かな繁栄を後押しするでしょう。
蟹座は4番目の星座で、大地の豊かさ、自然、私たちが生まれ落ちた地上と関係する星座です。地上に生まれたものは、誰もが安全に生き延びたいという欲求を持ち、危険から身を守る隠れ家を求めるでしょう。そこから家、ルーツ、避難所といった意味合いも含みます。
蟹座は水の星座ですから、物理的な安全のみならず、心理的に安心できる環境を求めます。一緒にいる人たちが信頼できること、愛し愛されていること、どんな振る舞いも許されることなどを通して、私たちは「ここは安心できる。大丈夫」という感覚を得るでしょう。
木星の保護や成長のエネルギーが蟹座に向かうことで、安心できる環境や住まい、仲間を手に入れたいと考える人が増えるかもしれません。
この木星の入宮において、ポイントとなるのが、先に牡羊座に入った土星・海王星と共にスクエアの角度を作ること。これはこれまでの構造が無効化することを表しており、基盤やシステムを作り直すことを促す配置です。
これが蟹座の木星と連携することで「安心できる、心地よい場所を維持するためには、その基盤やシステムを一度見直す必要がありますよ」という流れになります。
蟹座は過去からやってきた伝統を模倣して、大切にしますが、ここで一度、その大切なものを守り、継続させるために、やり方やシステムを作り替えることが必要になりそうです。
蟹座は土地やその土地で生じた文化、結婚システム、農業などとも関係しますが、これから先にそれらを続けるために、いろんな見直しが必要であるともいえるでしょう。
2025年はさまざまな分野において脱皮が求められる一年です。それぞれが属しているコミュニティでも、いまひとたび、ここを守り、続けていくためにどうしたら良いのか、みんなが考えていくときかもしれません。