私たちの世界は、自分の内側と外側とのつながりによって成り立っていますよね。
外の世界を観察し、そこにさまざまな原理や法則を見つけ出し、そこに何かしら働きかけることで欲しいものを得る。
仕事の成果を出すことで自分の力を実感し、テキパキと家事をこなすことで自分の器用さや効率性を感じる。また、家族や友人と温かい関係を築くことで、自分の愛情を実感するでしょう。
そのように、私たちは自分の中にあるものを、外の世界に投影することで、世界を創り出しています。あちこちで自分の力が活かされていること。愛が息づいていること。
自分の力で人生が発展し、充実していく様子を見るのは嬉しいものです。
そこで得たものが充実するほど、さらに努力を積み上げ、我慢し、改良を続けるかもしれません。何が正しいのかを考えて、より良い成果のために、さまざまなものを諦めることもあるでしょう。
たとえば休むことや遊ぶこと、サボること、信頼や期待を裏切ること。約束を行使しないこと。揉めたり、対立したりすること。
しかし、そういった私たちの中で「諦められたものたち」は、どうなるのでしょうか?
それらは無意識の中に沈み込み、これらもまた、目の前の相手や状況に投影されることで現れます。
もし、あなたが誰かとの関係で苛立ちを感じたり、不満を抱えているとしたら、それはあなた自身の内にある何かが反映されているのかもしれません。
例えば「疲れ」や「怒り」や「不平不満」が、他人を通して違う形で表れている可能性があります。ですから「私をイライラさせる、あの人とは関わらないようにしよう」と関係を断ち切ったとしても、また別の形で似たような状況が繰り返されるかもしれません。
この「内なるものの投影」が、集合意識の中で強く現れるのが魚座の特徴です。
例えば、ある芸能人のスキャンダルが発覚したとき、まるで自分のパートナーが裏切ったかのように、その人を嫌い、責める人がいるとしたら、そこに「自分が許せないもの」を見出しているのでしょう。それはまた自分自身が切り離しているものの姿でもあります。
そうしたことが、職場や友人や近しい人間関係の中でも頻繁に見られるかもしれません。
あなたが最も苦手とするタイプの人が、さまざまな形で現れる……魚座は「隠れた敵」の象徴なんですね。
それは、あなた自身の無意識の部分を実体化させるために、出現するものなのかもしれません。
いまは、あなたのそういった無意識を投影している部分に気づいていくことにとても良い時機です。
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