【冬至2024】手放していくこと | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

12月21日18:22に太陽が冬至点を通過します。

 

射手座の季節から山羊座の季節へと移り変わると、ワイワイとした雰囲気から一転、地に足をつけて厳しい冬に備えるような雰囲気となるでしょう。

 

今年の冬至図の特徴はいくつかありますが、柔軟宮のグランドクロスが気になります。

 

 

クロスを形成するのは月・水星・木星・土星という日常生活や仕事、社会の雰囲気と密接に関係する天体たち。それらが柔軟星座に位置することで「変わりゆく時代の流れや世の中のムードに合わせていきましょう」といわれているようです。

 

この3カ月は、いま現在フィットしていない部分や無駄なものをどんどん切り落として前へ進む時期なのでしょう。

 

あとまわしにしてきたことにいよいよ手をつけるタイミングであり、さまざまな改修や手続きを速やかに進めていくと良いでしょう。整理整頓して、不要なものを手放し、ぴったりとサイズが合うように調和させる時期です。

 

これまで我慢してきたことがある人は、その緊張に耐えられなくなり、自然と限界が訪れて、次のフェーズへと進んでいくことがあるでしょう。

 

仕事、対人関係、健康管理、これからの方向性など……個々にそれぞれの課題があると思います。魚座の土星と月がオポジション、魚座の海王星と太陽がスクエアであることからも、これまでの日常や状況、自身の中心にあるパーソナリティなどが、多かれ少なかれ変化していくでしょう。

 

 

いろんなものを手放していくときですが、それは物理的なもののみならず、過去の因果や感情を癒やすのに適した時期だと思います。

 

私たちは日常のさまざまなことに傷つきます。関係性、社会の状況、忙しく変化し続ける日常……しかし、その傷に気づいて、癒すための時間をとっていない人も多いと感じます。

 

毎日お風呂に入って、身体を洗いますよね。身体の汚れがたいして付着していないときでも、身体を洗うでしょう。

 

本当は心にも、見えない、気づきにくい汚れが「特に何もなかった日」でも、ついています。

 

ほとんどの人は身体は毎日洗うのに、心にはたいして目を向けません。でも、私たちは本能的に知っていますよね。気は心。心がどのような在り様であるかが、重要だということを。

 

しかし、それでも心のケアを無視するのは、身体をお手入れする習慣を子ども時代から学習しても、心のお手入れは教わらないためかもしれません。

 

感情を「忘れること」と「ケアして終わらせること」は違います。

 

傷ついたことを「もう終わったことだ」「過去のことだ」と気持ちを切り替えて流したとしても、あとから「思い出したくもない」「思い出すたびに怒りが湧いてくる」と感じるなら、それは厳密には終わっていませんね。むしろ、傷がじゅくじゅくと内側で膿んで、そこに触れるだけで熱や痛みを発しているかもしれません。

 

終わらせるためには、その時にどんな思いをしたのか、何がつらく、悔しく、苦しかったのか――そこに寄り添い、聴いてあげることが必要です。そのためには傾聴し、変容を待つだけの忍耐力と心の余裕が求められるでしょう。

 

それは非常に大きな精神的エネルギーを必要とするため、難しく、つい後回しにしてしまいやすいものです。「終わらせる」には技術が必要です。それゆえに、それは最後の魚座、そして海王星の仕事なのです。

 

しっかりと感情を味わって、プロセスを踏むことが大事な時期だと感じます。手放すもののリストに、心の整理も加えて、2025年を新たな気持ちでお迎えください。