蠍座の季節と、仁義なき世界 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

少し前から、火星と冥王星が衝となっていますが、太陽が蠍座に入ってから、より深く鋭く、このエグさを感じております。

 

これは11月4日に火星が獅子座に入ってからもしばらく続く配置で、あと一か月ぐらいは、じわじわと感じるのではないでしょうか。

 

目の前の状況や、人物に投影することで起きる、激しい感情や葛藤ですね。心の暗い部分と向き合うのに、ぴったりの時期。見たくなくても、出てきてしまうかと思います。

 

衆院選の結果も、ここと連動していますね。これまでの定石が崩されて、思うようにいかない状況がやってきて、ここからは火星と冥王星が象徴する「パワーゲーム」が起こり、いかに相手を出し抜くのかという展開のはず。

 

いまは、過去のパターンや傷、普段なら見逃している黒い感情が浮かび上がりやすいため、鍋底に沈んでいたアクのようにすくい取るには、良い時機です。

 

逆にいえば、不満や不安が出てきたら、上手に扱わないと、飲み込まれてしまいやすいときでもありますね。

 

蠍座、そしてそれを支配する火星と冥王星が象徴するのは、生き抜くための力。他の動物を圧倒してでも、自分たちだけは生き残ろうとする力。深い欲望、それがままならない葛藤、怒りと憎しみ、などです。

 

そういうものに触れること自体が、怖いと感じる人もいるでしょう。しかし、それに蓋をして閉じ込めてしまうと、やがてどこかでひずみが生じるかもしれません。



個人的には蠍座に入ってから、ハードな夢ばかり見ています。「友人にお金をごまかされて激しく怒る夢」「詳細は書けないようなハードなR18の夢」「顔から血を流した少年が死にゆく夢」といったような、死、暴力、セクシャリティという、火星と冥王星のてんこ盛りです。

 

1970~80年代は、それらの要素が社会の中で力強く存在していたと思います。エロスとバイオレンスは、そこかしこにあふれていましたよね? 地上波でも、かなり過激な番組があったものです。

 

それが少しずつ隠され、すっかりクリーンに淘汰されたな、と感じます。特に子どもの目に触れないように、守られてきましたね。

 

しかし、火星と冥王星を隠しきってしまうと、その扱い方を知らないまま、騙されたり、利用されたり、犯罪に巻き込まれたりする弊害が生じます。

手っ取り早くお金が欲しいからと、甘い誘惑に乗ってしまい、一生取り返しのつかないことになる場合もあるでしょう。

 

火星や冥王星は、人間の本性が持つ欲望や本能であると同時に、闇を見抜く力であり、闇に抵抗する強さでもあります。強くしたたかに、賢く生き残る力。

 

なので、これらの質をあまりにもきれいに隠してしまうと、その部分が未成熟となって、目の前の人物や状況に投影されて、巻き込まれたり、騙されたりする形で現れるかもしれません。

 

あるいは、それらが未成熟であることから、他者や社会と深い関係に踏み込むことに怖れが生じて、少しでも葛藤を感じると、その場から逃げ出してしまう形でも表現されるでしょう。

葛藤の多い世界を、いかにしたたかに生き抜くことができるのか。

 

火星と冥王星が強く働くこの時期に、あえて葛藤する感情を活かしてみるのは、いかがでしょうか。