9月22日に太陽が秋分点を通過して、2024年の後半戦が始まります。
春分図には、この1年で生活の基盤がガラリと大きく変容することが記されていました。そこから半年経って、秋分図にも目に見える形での大きな変化の兆しが現れています。
変化は地上の常ですが、ごくごくゆるやかに変わり続けてきた長い時代を経て、近年では変化のスピードがますます増してきています。
この日進月歩な状況において、この秋も、さまざまなものが装い新たに生まれ変わるでしょう。
秋分図では、天秤座の太陽に対して、トランス・サタニアンたちが三角形を形成し、取り囲んでいます。三方からグイグイとプレッシャーを与えてくるかのように迫る、この星の配置において「変わらざるを得ない」ということも、多々あるでしょう。
社会情勢によって、変化さぜるを得ないということですね。柔軟宮の星座に5天体が位置していることからも、その時々で柔軟に対応することが求められそうです。
この大三角には、12ハウスの月も加わっています。月は日常生活や社会の雰囲気を表し、ここにもまた急速な覆しや終わりが示されます。
月は過去の記憶に引っ張られるため「前の方が良かったな」とか「以前はこんなことはなかったのに」と感じることもあるかもしれません。
しかし、月と木星と上昇宮によって強調されている双子座は、変化に順応する力を与えてくれるもの。新しいツールや手法をあれこれ試しているうちに、面白くなってきたり、それが自然と馴染んできたりして、以前のやり方には戻れなくなることもあるでしょう。
大事なことは、興味と好奇心を発揮すること。年を重ねると、つい守りに入りやすくなりますが、青春期のような前向きかつ野心的な気持ちでいるほうが、楽しく過ごせる秋となるでしょう。
社会が大きな変革をもたらすのであれば、個人も生活のスタイルや価値を思いきって、変えることができるとき。
転職や引っ越しなど、大胆に変えるのも良いですし、部屋の断捨離やクローゼットの整理など、小さな部分からマイナーチェンジしていくのも良いかもしれません。
変化のコツは「やめること」そして「手放すこと」に尽きるでしょう。
物理的なところから試しても良いし、習慣や考え方をやめるのもいいかもしれません。癒しと浄化にも最適なときです。
2025年になると、さらに新しい扉がひらかれていきますが、そのときに、そこに軽やかに飛び込むコツは、すっきりとシンプルにしておくことです。
心身を充分に癒やして、時間とスペースに余裕を持つことで、新しい要素を受け容れる余地が生まれるでしょう。
本質だけを残して、シンプルに、原点に還る。
いつでも秋は忙しくなりやすいものですが、だからこそ、その時々に集中することで、充実した時間を過ごせるでしょう。