土星がどんな風に働いている? | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

現在、進行の太陽・金星に対して土星がスクエア、火星と冥王星がスクエアという配置が続いているため、今週いっぱいぐらいは、なんとなく気の沈むような心身の重さが際立つ時期じゃないかと思います。えもしれぬ孤独感を感じたりですね。

 

火星が牡牛座に入ったこともありますし、無理せず、ぼちぼちで身体を労わりながら過ごしたいタイミングですね。

 

先週末は山口で「月と土星」について、いろいろ話してきました。とても2日間では足りない内容です……。

 

この月と土星のコンビは、私たちがどのような構造を持っているのかという根本のところと関わっています。

 

それは月という満ち欠けするバイオリズムを、どのように乱さないように制御し、安全に人生を全うさせるかという責任を土星が担っているためですね。

外部からの刺激や環境によって、私たちの心は簡単に揺れ動きます。このとき、ショック・アブソーバーとして、感情の揺れを最小にするように働くのが土星なのです。

 

感情の揺れの原因を究明し、その要因を遠ざけようとすることもあるでしょう。「自分は悪くない!相手のせいだ!」と全責任を相手に押し付けて、怒ることで落ち込みから回復させるときもあります。これ以上、揺れないように対象を無視したり、信頼しないことを通して「これ以上、傷つかない状態」を作って自分を守るような過保護な防衛策をとることもあるでしょう。

 

自分の土星がどのように自分を守るパターンを持っているのか……それを知ることでパターンを破ったり、変えたりすることができますね。

 

 

山深い道をドライブしていると、ほとんど車が通行しないような場所でもガードレールが敷いてあって、日本は土星社会だな…と感じます。公共事業過多ともいえますが、それも過保護ですよね。

 

すべての道路を管理して、ドライバーが事故を起こさないように守ることは、社会システムの中に土星が働いているわけです。

 

アメリカで運転していると、高い崖っぷちでも柵も塀もなくて、自己責任の社会だなと感じます。土地が広すぎて管理しきれないこともあると思いますが、それぞれの内なる土星に任せているともいえるでしょう。

 

なんとなく傾向として、アジア・アラブ圏は社会の中での土星が強く、西洋は個人の土星を強く発展させているのかなと感じます。

昨年マレーシアのモスクを見学したときに、男性と女性の礼拝場所が異なる理由を教えてもらったのですが、それは礼拝中に隣の人とほとんど密接する状態になったとき、もし綺麗な女性(もしくは男性)がいたら、気を取られてお祈りに集中できなくなるため、とのことでした。

 

つまり、心が揺れないように、あらかじめ全体のシステムの中に土星を組み込んでいるんですね。

 

すると、ひとりのご参加者さんが教えてくれたのですが、中世の欧州貴族の夜会などで、女性がいまにも胸がこぼれそうな露出の激しいドレスを着るのは、美しく見せるためはもちろんのこと「そのような誘惑には、眉ひとつ動かさないぞ」という紳士の姿勢を示すため、とのことでした…(笑)

 

つまりこちらでは、個人の土星の抑制力が試されることが、システムの中に組み込まれているんだな~と、その対比をとても興味深く感じました。

みなさまの土星はいかがでしょうか? 他力的?自力的?