変わりゆく日々のなかで | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

円相場が急激にグッと振れて、158円を突破しましたね。

 

日銀の為替介入がいつになるのか……市場がそれを探るために、そして太陽と金星とが木星と天王星に近づきつつあるために、さらに円安に振れていくのでは?という気がしなくもありません。

 

長期の円安はじわじわと生活を蝕み、あらゆるものの価格が上がり、コロナが終焉しても海外が遠くになりつつあります。

 

木星が牡牛座に滞在していたこの1年は格差を拡大させる1年であり、その総仕上げが木星・天王星の会合といえるかもしれません。

 

木星が牡牛座に入ることで、これまで止められていた分、多くの人が価値あるものや体験を一気に求めました。すると需要過多でさまざまな物の価値が上昇しますが、すると「それでも買える人」と「それだと買えない人」とに分かれてしまいます。

 

一部の人が富を独占して、多くの人が得られずに苦しむ……今に始まったことではなく、これは大昔からずっとのことなのですが、現在は情報が可視化されるので、その格差が広がっていることが強く実感されますね。

 

円の価値が低くなると、それにつられて、これまで持っていたパワーやイメージまでが失われていくことになります。強いニッポン、豊かなニッポンが失われるような気がするのです。

 

現在は火星と海王星が魚座で最後の会合中ですが、これはまた、私たちが持っているこれまでのイメージや在り方を終わらせていくときだということでもあるのでしょう。

 

ある一定のイメージを持ち続けていると「以前はよかった」「こんなはずではなかった」と、気持ちだけが過去にあり、現状をなかなか受け入れられないかもしれません。

 

あるいは「こんなことでは、この先はどうなるのか」「日本の未来は終わりだ」と、これまた気持ちがまだきていない仮想未来に飛んでしまい、現状を正しく見ることができません。

 

 

これは、私たちが不安を感じたときに、よくとる手段で、どちらも「たったいまの事実」から目を逸らすように仕向けてきます。

 

不安を感じたくないがゆえに、そうするのですが、その不安を作り出しているのは「こうであるべき」という理想のイメージ、あるいは過去の「こうだった」というイメージなのです。

 

たったいまの現状を受け入れるというのは土星の仕事ですが、それを受け入れるためには、しっかりと喪失の感情、変化を戸惑う感情、迷いと不安の感情などを感じる必要があるでしょう。

 

それを助けてくれるのがいま、魚座に位置する星たちですね。

 

新しいところへ行くためには、儀式がいります。卒業式、成人式、退任式、お葬式……それらはみな「これまでです」とひとつの期間に区切りをつけて、終わったことを認知するためのものです。

 

儀式を通して、終わったこと、変わりゆくことを痛感し、手放しのさみしさ、変化の恐れ、終わりの悲しみをすべて感じ尽くすからこそ、私たちは次のところへ行くことができるのです。

 

日常の連続のまま、次のところへいこうとすると「昔はよかった」あるいは「これからが不安だ」というところへ入ってしまうかもしれません。

 

「泣いても笑っても、ここで終わりなのだ」「私たちはもう新しいところに入ったのだ」と、自分の中でけじめをつけることが、変化を受け入れるために必要なのでしょう。

 

2025年が変革の年であるなら、そのために握りしめているものが、次々と手放されていくのが2024年です。

 

何かが変わっていくたびに、立ち止まって、しっかりと感じ切って手放しの儀式をすることが、新しい変革を起こすためのカギとなるかもしれません。