2024年3月25日16:01に天秤座の満月です。
春分を迎えた直後の満月ですが、どちらかというと、まだ布団の中で二度寝していたいような気分になりやすいとき。
というのも天秤座を支配する金星ほか、火星・土星・海王星が魚座に位置するステリウムなんですね。
魚座は二重(ダブル)の星座なので、何かとやることが増殖して忙しい時期だと思います。同時にこれは繊細さ、傷つきやすさも増幅させます。
対人関係や社会のちょっとした動きに傷つき、不安に揺れて、心配になったり、恐れが強くなったりしやすい時期といえるでしょう。
そのことが私たちをこれ以上しんどい思いをしないように「何もしたくない」「動きたくない」という気分にさせやすいときです。
天秤座にもゆるくリラックスした心地よい雰囲気を選びたい、厳しい思いはしたくないという性質があるので、なおさらですね。
土星が歯止めをかけて責任を持たせるので、やることはやるのですが、限りなく時間めいっぱいまで先送りしたいような気分に傾きやすいときです。
体調やメンタルが不安定になりやすく、だるい、疲れた、身体がきしむ、気分もなんとなく憂鬱……ともなりやすいでしょう。
もし、当てはまると感じたら「そのような時期なんだ」と自覚することは大事ですね。
そしてまたそれを自覚したら律することも必要です。気分にまかせていると、不安定さが余計に増すので、予定を減らして、時間で区切って行動すると、すこし回復するかもしれません。
一方で天秤座の満月、魚座のステリウム、牡牛座の木星&天王星という配置は、非常に金星を活性化させます。
金星は天秤座、牡牛座の支配星であると同時に、魚座でイグザルテーション(高揚)するんですね。
だるく、重く、疲れて、何もしたくないけれど、推しの動画はいくらでも観られるのです。楽しい遊びや趣味に関しても活発で、むしろ見逃したくない、取りこぼしたくないのです。
それが自分の中の歓び、愛、情熱、クリエイティブを掻き立てて、現実への意欲とつながるでしょう。
ですから好きな活動に夢中になっている人は、元気な時期でもあると思います。
日常の中に歓びがあるか否か。大事な分かれ目ですね。
天王星が牡牛座に入ったのが2018年5月ですが、コロナ禍を超えて、すっかり個々が自分なりの楽しみ方や愛の対象を見つけ出すことに成功しつつあるのではと感じます。
そこからライフ・ワーク・バランスが謳われていき「残業は少なく、趣味や推し活の時間は長く」「コスパ・タイパの悪いことはせずに、より自分のための時間の充足を」という方向へ社会が進みつつあるでしょう。
その背後には「個人の分断化が進む」というリスクもありますが、社会の中に意欲やモチベーションを抱きにくい時代なんですよね。
ともあれ、そのような心身のバランス、個人の内外のバランスを見出していきたい、天秤座の満月です。