そもそも結婚や恋愛のみならず、あらゆるパートナーシップには2つの目的があると思います。
ひとつは「協力して何かを成す」という物理的な目的。
ビジネスをするのか、趣味を共にするのか、愛情を育むのか、家庭を作るのか、子どもを育てるのか…何かしらの目的を一緒に成し遂げよう!というもので、こちらは認知しやすいし、揉めたときには、この目的に立ち戻って、お互いの意見を出し合うこと求められるでしょう。
もうひとつの目的は認知されにくいのですが、一緒にいることで自己を変容させる、成長させるという、物理的な目的に付随しているもの。
ビジネスの成功は自身の成長につながるし、子育てする過程では何度も考えや価値観を改めさせられることがあるでしょう。外側で新たな体験をして、変化を起こしていくことは、内側の変化や成長につながります。
そしてその2つの目的を共に成していく相手に通常は自分にないものを持っている人を選びます。
肉を持っている人は、米や野菜や調味料を持っている人と組みたいし、ピッチャーにはキャッチャーやバッターが必要です。
肉屋同士、ピッチャー同士は、情報交換や体験の共有はできるけれど、チームとしては異なるバリエーションが必要ですね。
つまり私たちは何か共にするのに自分と異なるものを持っている人が必要だとわかってるにも関わらず、なぜか実際に関係がはじまると、相手が自分と同じではないことが許せなくなります。
「普通はそんなこと考えないじゃないですか」「あの人はおかしいんですよ」という風に。
いやいや、大丈夫ですよ。合ってます。あなたはぴったりの相手を選んでいます。
ということで、自分にないものを相手から得ること…それは光も闇もですが、それを相手から学んで、変容し、成長することがパートナーシップの主たる目的です。
なのでイライラさせられる相手こそが、あなたを成長させてくれるといえますね。
そんなことを考慮しながら、実際の相性をみるときは、お互いの個性や好みの行動パターン、相手に求めるものや、そこでお互いが克服すべきことや、みなくてはいけないコンプレックスなどを、個々のチャートに見出していきます。
そして、このふたりが出会ったときに、どんな化学反応を起こすのか、そこからお互いが学ぶことは何か、相手のどんな要素を理解することを通して成長できるのかをみることができるでしょう。
実践編ではそのあたりを中心にお伝えできたら…と思います。