2月24日21:32に乙女座の満月です
あと一か月弱で今年も春分を迎えます。魚座の季節は1年を締めくくる、ラストスパートの時期。新しい太陽の周期を迎えるための準備と手放しをしていくタイミングですね。
乙女座の月の時期は、なんとなく不満やストレスが生じやすい傾向があります。
双子座と乙女座は共に水星を支配星とする星座で、このふたつの星座には臨機応変さ、頭の回転の速さ、知性が際立つ一方で、神経質になりやすいという特徴があります。
風の双子座が「考えすぎて、いつまでもぐるぐるとしてしまう」ような神経質さだとすると、乙女座のほうは「癇に障る」といった感じの、ちょっとした刺激にさえ過敏に反応してしまう神経質さ。
その質が丁寧で繊細な仕事をさせるのですが、同時に細かいことがいちいち気になるような体感を生じさせるでしょう。
月が乙女座にやってくると、そんな神経質な部分が強調されるので、普段は気にしていないことまで気になったり、自律神経が不安定になったり、不満が出てきたり、アラが目に付いたりしやすいものです。
満月というのは、太陽と月が地球をはさんで向かい合う現象ですから、この乙女座の性質は、向かいの魚座の性質とバランスをとることで、統合される必要があるでしょう。
この数日、イライラして不満や不服やフラストレーションが噴出する人は、あえて何もしない時間を作って、リラックスする必要があるかもしれません。
"何もしない"というのは魚座のテーマですね。
文句や不服をあれこれと言葉で述べるのではなく、そのことによって「どんなに傷ついているのか」「どんなに悲しいのか」「どんなに惨めなのか」を、しっかりと自分で感じてあげること……相手に対してではなく、自分にベクトルを向けて、その内側にあるものにしっかりと自己共感してあげるとよいでしょう。
誰かや何かの文句と言っているとき、意識はずっと外側に向いて、自身の傷は放っておかれることになります。
相手に文句を言って補償してもらおうとするのは、他者に依存し続けることで、ここに無意識の魚座の質が発揮されているのですね。これを続けるのは、不満の解消には他者が必要という共依存の状態を作り出します。
無意識に他者から得ることを求めている愛や思いやりや共感を自身に向けていくことが、乙女座と魚座の統合といえるでしょう。
逆に魚座の性質の方が強く表れている場合は、思考が混乱して、感情がころころと変わるような情緒の不安定さが際立ち、自分ではどうすることもできないと思い込んでいて、誰かにどうにかしてもらおうとするかもしれません。
無意識のうちに乙女座の質が働いて「こんなことが起きるかもしれない」「あんなことになったらどうしよう」と未来や過去や妄想の世界にまで、思考をめぐらせてしまうのです。
ここではあえて「厳しく醒めた目で現実を見つめる」という乙女座の質を使っていきましょう。
まだ起きていないことを心配するよりも、事実として何が起きていて、どこへ向かっていきたいのかを、しっかりと把握して、情報を整理し、ひとつずつ丁寧に取り組んでいくことが欠かせません。
それぞれ自分の傾向に合わせて、バランスをとっていきたい満月です。