トランジットの月が出生図の1ハウスを通過する2日間は、いつも以上に感受性が強くなりやすく、他者からの愛や関心や温かさを無意識に求めたくなるでしょう。
心の繊細な部分が人とのつながりを欲し、受け入れられ、優しくされることで満たされ、安心できるのです。
普段は理性的に行動する人であっても、心が揺れやすくなり、本能的につながりを欲することになるでしょう。いわば退行するように、人恋しさに引っ張られる部分が強調されるのです。
家族や友人、恋人あるいはコミュニティと、感情を通して充分につながりを感じている場合は、心が満ち足りて、のびのびと思うままに自分を表現できそうです。属していること、一部であることが、滋養となります。
もしそのような人間関係の温かみに欠けている場合は、寂しくなったり、孤独を感じたりすることもあるでしょう。
大事なことはそれをごまかしたり、感じないフリをしたり、無視したりせず、揺れる繊細な感情をしっかりと感じることです。
もし、あなたが自身の心に寄り添って、どのような種類の感情も味わい、受け入れて、そのニーズに気づくことができたなら、これは自分で自分を癒やしていく素晴らしい時間となります。
月は自己回復力を持っていて、私たちは誰もが自身を充足させる力を秘めているのです。
感情とのつながりを通して、私たちは自身のエネルギーを深く得ることができます。存分に満たされたならば、気持ちのおもむくままに出かけたり、新しい活動に挑戦したりしても良いかもしれません。
ここは月の一カ月弱のサイクルの始まりです。それは日常の営みのリズムを創り出すと共に、安定した生活を育む土台にもなるでしょう。