イグザルテーションとなる、山羊座の火星 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

4日の夜23:59から火星が山羊座に入りました。

 

火星は占星術の二大凶星のひとつで(もうひとつは土星)、扱いのむずかしい破壊的なエネルギーを象徴します。

 

どの星もそうですが、私たちには「無意識下で星に圧倒される過程」と「星と交渉しながら使い方を創り出す過程」とがあるでしょう。

 

火星の場合「星に圧倒される=衝動的に破壊的行為を行使する」となるので、凶星となります。

 

「イラッとして物にあたる」「ムカついた瞬間に乱暴な態度や言動で返す」「思いきり無視してやった」「わざと電話やメッセージに出ない」

 

といったような怒りを表現する態度は、火星の衝動性に支配されているともいえます。

 

火星と交渉できるようになると、衝動として立ち昇ってくるエネルギーを、丹田のあたりで鎮めて、その強さを保持したまま、頭をすーっと冷やし、「本当の目的のため」には、どのように行動するのがベターであるのか、考えて行動できるようになるかもしれません。

 

挑発に乗らない状態。焦らない状態。闘志がよく練られてコントロールして使える状態。といった感じでしょうか。ジャンプ漫画等ではそのような状態のために修行する過程がたくさん描かれます。

 

怒りを衝動と共に発散すると、一時的にはエネルギーが発散されるかもしれませんが、本当の目的は果たされていないため、何度も同じ状態が繰り返されることになるでしょう。

 

 

火星は私たちの真の目的を実行するためのエネルギーです。

 

真の目的は「相手を言い負かしたいのではなく、うまくやりたい」だろうし「未熟な部下を叱りたいのではなく、うまく導きたい」だったり「なかなかこない順番をスムーズにいかせたい」だったりするでしょう。

 

衝動で怒ったり、無視したり、諦めたりしても、その目的に達しません。目的のためには「賢く力を行使する必要」があるのです。

 

火星の強さは生存本能からもたらされたものであり、すべての動物が火星の象徴する生存本能を持っています。

 

しかしそれを衝動のまま行使したら、暴力のはびこる無秩序な世界となってしまうため、人間社会は宗教を通して道徳心を使うことで、あるいは法を作ることで、この衝動を制御してきました。

 

危機的な状況に陥ったときにこそ、火星の力が試されるときです。生き抜くための知恵と行動力。略奪したり、破壊したりするのでなしに、いかに忍耐強く、賢く力を使うことができるのか。

 

火星は山羊座に位置するとき「イグザルテーション(高揚)」となり、最も強い力を発揮します。

 

これは特殊訓練を受けた軍隊や救助隊、自衛隊、消防隊といったような、強く激しい力を制御して、目的を果たすために使うことを象徴する配置。

 

山羊座と支配星の土星が、火星の衝動性と破壊力に磨きをかけて、訓練し、自在に制御しながらその力を活用できる高いレベルにまで昇華させた姿といえるかもしれないですね。

 

トップレベルのアスリート、パイロットやドライバー、外科医、特殊技能を行使する人、はたまた高い技能を持つタレントなどなど、その分野のカリスマと呼ばれるような人たちは「山羊座的な火星を持っている」といえるでしょう。

 

たとえ出生チャートの火星が山羊座に位置していなくても、火星をコントロールしてそのように磨き上げた、ということですね。

 

そのような人たちは、自身の怒りやフラストレーションと幾度となく向き合い続けてきて、それらと交渉できる能力を身につけたのでしょう。

 

そしてそれは誰にもとって可能な挑戦なのだということを示しているのかもしれません。

 

 

 

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