蟹座の月と、秘密の花園 | ***Walk on the light side

***Walk on the light side

銀河に煌く星たちのように

こないだ楽園<paradise>の語源が「塀に囲まれた庭」であるという話を書きました。


あれはタロットでいうところの、ペンタクルの話でもあります。ペンタクルのカードには、いろんな種類の庭が描かれていて「自分の庭を持つこと」が豊かな現実のひとつの思いだということがわかります。

 

 

この「自分の庭を持つこと」ですが、別の角度からみると、蟹座・4ハウス・月の欲求ともいえます。

 

ちょうど昨日が蟹座の満月でしたが、実家に帰省したり、家族とゆっくりと年末年始を迎えようとする人も多くいるでしょう。あるいは悠々とひとりで気楽に年越しする人も。

 

そのどちらも蟹座らしいなと感じますが、蟹座にとっての「花園」は、他の誰もに侵入されることのない、神聖にして絶対的な空間で、それは心というスペースを指しています。

 

 

誰もが家に帰ると、外でつけていた仮面を外して、心を解放します。社会での役割や立場が外れた私たちの素顔はとても子どもっぽく、好き嫌いや快・不快の感情に正直に行動することが増えるでしょう。

 

家族の前だったら、それを態度に大いに出せる人もいるかもしれないし、家族からも離れて、ひとりになって初めて、すべての緊張から解放される人もいるかもしれません。

 

このくつろいで、正直で、子どもっぽく、傷つきやすい、ある種の無垢で、洗練されていない自分のままでいられる場所が「秘密の花園」といえるでしょう。

 

「この人の前にいると、なんでも素直に話してしまう」というときも、そうかもしれません。

 

自分自身が無垢でオープンな態度でいることは、周りの人たちのことも、そのようにさせますね。

 

そうであるコツは、ただくつろいで、ありのままでいることを自分にゆるしていること……ただ心が安心しているだけなのかもしれません。

 

これは地のペンタクルではなく、水のカップの話ですから、限定された「どこか」のことではなく、常に「いまここ」のあなたのいるところ、自身の心の状態を指してもいます。


もし、どこにいても、安心してくつろぐことができたら、世界のどこにいてもそこが花園になるし、常に警戒して緊張していたら、自室のベッドの中にいるときでさえ「世界のどこにもいる場所がない」と感じるでしょう。

 

物理的なスペースを手に入れるためには物理的な働きかけを必要としますが、心理的なスペースを獲得するには、心理的な働きかけが必要です。

 

それはいつも自分自身を感じ続けることであり、どんな感情であっても、自分に表現すること、そしてそこにあっても良いのだとすることかもしれません。

 

感情と共に過ごすことが、これからの時代の大きなカギでもありますね。