牡牛座木星と、パラダイスの欲求 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

『パラダイス(paradise 楽園)』という言葉の語源は、ペルシャ語の「Paradeiza」であり、これは『塀に囲まれた庭園』を指すものだそうです。『壁に囲まれた敷地』でもあります。

 

楽園という言葉から想像する、美しい花や果実がたわわに実る、どこまでも豊かな大地……というよりも、これは『安住の地』を指しているのでしょう。

 

安心して住まうことのできる土地。誰にも奪われることのない、自分のだけの土地。

 

「楽園」という言葉は、土地を追われて、安らかに暮らせる場所を失った人の悲願であるといえるのかもしれません。

 

 

現在、木星と天王星が牡牛座に位置していますが、これは地上で安全に暮らしたいという欲求とも関係し、個々が楽園を求める気持ちを増長させる配置。

 

不動産市場に投資家たちが入ってきて、都市部のマンションが著しく高騰していますね。その中には投資目的のみならず、自国で土地の所有権が認められないので、他国でも良いので「自分の場所」が欲しくて購入する人もいると聴きます。

 

この地上に安全に生きることは、人の本能的な望みですね。そうであるがゆえに豊かな土地あるいは重要な土地を占拠したいという欲求が尽きることはなく、せめぎ合い、奪い合うことをくり返していくのです。

 

「重要な土地は、みんなが使えるフリースペースにすれば良いじゃないか」というわけにもいかず、その土地に対するこだわり、使い道、考え方があるのでしょう。

 

「私の楽園」「私だけの壁に囲われた庭」であることが重要なんですね。

 

私にもこのこだわりがあるので、なんとなくわかる気がします。狭くても広くても「自分の部屋」は、私たちのパラダイスなんでしょうね。