2022年も残すところ、わずかとなりました。
木星が魚座から牡羊座へと移り、冬至を迎えてから、ガラッと雰囲気が変わったことを感じています。
山羊座に星が集まるシーズンは、気持ちが引き締まって「ちゃんとやらねば感」が高まると同時に、繊細さや傷つきやすさが際立つ時期でもありますね。
山羊は山の高い頂の細い道を歩む動物ですが、山羊座にもそのような高みをめざす志と、そこへひとりで向かおうとする自立心とが混在します。そして時々自分ひとりだけで高い絶壁の道を歩いているかのような心もとなさを思い起こさせることもあるでしょう。
何をしても満たされないような、誰ともつながっていないような、心細さ。
水星・金星・冥王星が山羊座の終盤で団子のように固まったまま、年末から年明けを迎える、とても印象的な年越しです。
人とつながることの有難さと、煩わしさ。
ひとりでいることの気楽さと、寂しさ。
愛されることへの渇望と、期待を手放すことで得られる自由さ。
温かみの恩恵と、拒絶されたときの冷たさ。
そんな対比を繊細に体験しやすい時期だと感じます。
なんであれ、生きることは葛藤の連続ですが、せめて自分の柔らかさや傷つきやすさを自覚して、人にも自分にも、やさしくありたいと願う、2022年の年の瀬です。
今年もみなさまには各地でお世話になりまして本当にどうもありがとうございました。蠍座の私にとっては面倒くさくても、葛藤が深くても、わかり合えないときがあったとしても、人間関係を諦めることだけはできないと、つくづく感じます。
牡羊座の始まりの木星と共に、良いお年をお迎えください。