8を探求する | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

先日ひさしぶりに対面でタロット講座を開催したら、とても楽しかったです。『2日間で学ぶ速習講座』ですが、みっちりの内容(笑)

 

ちょうど少し前からザビエの8ハウス研究会の新シーズンも始まりました。こちらはシーズン2から、エディプス・コンプレックスという親との関係における力学を紐解くことで、私たちの内にある無意識の葛藤とそのパワーを改めて学んでいます。

 

えーーいまさら親との関係とか、もう充分だよーーと、感じる方も多いかもしれませんが、ここを紐解けば解くほど、すべての原点はここにあるな~と感じます。

 

親とのあいだに生じる、あるいは両親のあいだに横たわっていた、生々しい感情的な葛藤こそが、私たちの力の源であり、これがどのように表現されていたのかが、その後の社会を生き抜くときのパワーと表現にもつながっていきます。

 

この無自覚の葛藤からの生じるパワーを意識的に洗練させていくことが、社会へ出て、他者と関わっていくときの私たちには必要なわけですね。

 

それは一筋縄ではなく、そんなに簡単なことではありません。この力を洗練させていく過程こそが、冥王星の変容であり、長い時間をかけて、私たちが磨いていく必要のあるものです。

 

できれば葛藤なんてないほうがいいし、自分の中にある凶悪で激しい本能的な感情も隠しておきたい、なくしたいと思うこともあるでしょう。しかし、その激しさは私たちが生き残るために必要な生存本能であり、難しい局面を超えるのに欠かせないものです。

 

 

ウエイト版のタロットでは8が力を表していますが、その本能的で恐ろしい力の象徴である獅子を隠すでも、鎖でつないだり、檻に入れたりするのでもなく、大型犬のように、乙女が仲良く飼い慣らす姿が描かれます。


内なる力に乗っ取られるのではなく、理性で統合する姿はまさに「力をモノにする」という8ハウスの変容を遂げたものでもありますね。

 

人生と本気で向き合うことは、自分自身と向き合うことでもあり、そこにあるものを余さず見て、受け容れていく旅。

 

8のカードの乙女の頭上には無限大のレムニスケートの記号が描かれていますが、これは尽きることのないパワーであり、地上から見える太陽の動きを象徴しています。それは私たちの命の源でもありますね。


それはまた親から子へと脈々と受け継がれる、愛と力と葛藤の系譜でもあるでしょう。そこを紐解いていくことが、終わることのない、8の探求です。

 

どうぞ、これからもお付き合いください。