先日、アスペクトの講座をやったのですが、いろいろな人のチャートをお互いに読み解くほど、占星術の面白さはやっぱりアスペクトにあるな~と、つくづく感じます。
同じ蠍座太陽の生まれでも、そこに金星がアスペクトしているか、火星なのか、土星なのか、海王星なのかで、表現される個性がガラッと変わりますよね。
たまに「私は××座なんですけど、その星座の特徴を読んでもしっくりきたことがない」という方がいらっしゃいますが、それは生まれ持った星座に相反する惑星がアスペクトしていたり、ハウスの配置にあったりすると、そう感じやすくなると思います。
惑星と星座の組み合わせはあくまでスタンダードであって、ハウスとアスペクト次第では「おお、こんな風に調理されるのか」というくらい、元の素材からかけ離れたものとして表現されることもあるでしょう。
一度マイナーアスペクトまで含めて、ご自身のアスペクトを一覧にしてみるのも面白いと思います。
どの星の、どのアスペクトであっても、その方の個性が表現されるので美しいですよね。そこに良し悪しはなく、ただ幅と個性とがあります。
150度というアスペクトは、元々マイナーの部類でしたが、昨今ではメジャーに仲間入りするぐらい重要性が認められており、これを意識的に使いこなしていくことは、かなり有効だと感じています。
150度の面白さは、クオリティもエレメントも異なる、接点のないふたりが出会ってしまうというところ。
私はよく「同じクラスだけど、喋ったことのない、鉄道オタクとパーティピープルが、ペアを組むことになった」と表現しますが、まったく気の合わないふたりなので、最初はよそよそしいんですよ。仲良くなれる気がしない。
しかし同一の目的のために協力しなくてはならなくなったときに、このまったく異なる性質が、お互いの足りていないところを補完するように働くのです。
私は自分のチャートに3つの150度がありますが、わりかしここをフルに活用しているような気がします。
汎用性が異常に高くて助けられているのが、蠍座水星と、牡羊座火星の150度コンビ。ちなみに両方とも逆行です。
蠍座の逆行水星ってなかなか大変で、ものすごーく深く感じているけれど、言語化できないので、20代半ば頃までは「思っていることを言葉にする」のが難しく、感情だけがあふれてくるので、何か言おうとすると泣いてしまうという、メンタル過多な幼少~思春期でした。ほとんど感じていることが相手に通じた例がないという…。
それがまた、なかなかタフだった牡羊座の逆行の火星と運命のランデブーを果たし、そのふたつの質が通電してからは激変。内側で起こっているすべてのことを正直に言語化できるようになったばかりか、立て板に水。蠍座も牡羊座もパワフルな星座なので、放っておいたら何時間でも話し続けられるような言語能力がひらかれたのでした。めでたし。
みんなの150度を持ち寄って読み解く会とか、マイナーまで含めて、自分のアスペクトリストを創る会とか、やりたいな~。やってみたい方がいたら、リクエストください。お誘いいたします!!