ドラコニック・チャートを読む | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

先月ひさしぶりに対面の講座でドラコニック占星術をやったら、とても面白かったです。ホロスコープのチャートはいつ読んでも新しい発見があるので、興味は尽きないのですが、そこにドラコニックという要素を入れると、更にその人の奥深さがググっと出てきます。

 

初対面の人同士でも、チャートを持ち­寄って、ひとつのテーマを前にお互いの体験をシェアし合っていくと、個々の価値観や歴史が紐解かれていき、その共通項や違いから、一気に仲良くなれるのが魅力です。

 

平面に描かれた星の記号が、ひとりひとりの人生の中で命をもって立ち昇ってくると、同じシンボルでも少しずつ違う形で表出することが興味深くもありますし、それがどのような形であったとしても、その人が成熟に向かっていく過程がそこにあるのだなと感じます。

 

出生のドラゴンヘッドの配置を起点として、星座を再配置して創り出すドラコニック・チャートは、出生チャートを補佐する形で、その人の内面性や内なる充足をうながすように働きます。

 

 

 

 

あくまでベースは出生チャートとして読んでいくのですが、そこにドラコニックの位置する星座の色合いが入りこんでくることで、色彩が重ねられるようにグッと深みが増してくるんですね。そしてそのふたつが共鳴することで、ご自身の感覚においても満たされるものがあるのだと感じます。

 

私の太陽は蠍座なので、心の深い部分に潜っていって、そこに横たわる欲望や執着やそれを得るための葛藤といった本音に触れることを好むのですが、ドラコニック太陽の水瓶座が、ただそこに触れるにとどまらず、その仕組みをつまびらかにして、どのようになっているのか、理論を通して解明したくてたまりません。

 

そしてできれば何度も繰り返される、受け継がれてきたパターンをどうにかしてアップデートして、まったく新しいやり方に変革したいという欲求がそこには含まれていると感じます。

 

そこにはどこまでも同化していき、同じひとつのものになりたいという強い思いと、それと解体してそれぞれが自由な形で成り立つ関係に改善したいという相反する欲求もあり、いつも私のなかにはこの葛藤がありますが、その葛藤が関係性に常に働きかけてくれるおかげで、どのようなバランスで、どれくらい頼り、自立するのかということを、あらゆる関係のなかで、いつも新しい形を考えさせ続けてくれているような気がします。

 

 

ひとつの太陽、ひとつの月に対して、さまざまな星座の組み合わせが出生とドラコニックのあいだで作られると思いますが、それがどんなことを表しているのか、それをどうしたら調和させることができるのか、いくらでも深く探求することができるでしょう。

 

そして実際にアイデアを実現させて、体感として新しい状態を作り出すことができたとしたら、私たちのなかでひとつの成熟がそこに起きたといえるかもしれません。それが内なる充足をもたらしてもくれますね。

 

出生図と龍頭図を重ねてみたときに、出生図を主体として、ドラコニック惑星が入宮してくるハウスは、自身を成熟させるための大事な部屋となります。特に出生図だと空だけど、ドラコニックを重ねると惑星が入る…というハウスには要注目ですね。

 

 

 


ちなみにドラゴンヘッドは黄道を逆行しながら18.5年で12星座をひとめぐりしますから、18.5年毎に牡羊座の0度を通過するタイミングがあります。

 

近年だと1969年2~4月、1987年11月、2006年6月がちょうどドラゴンヘッドが牡羊座0度を通過する時期となり、そうすると当然、出生図とドラコニック・チャートが相違なしの同一チャートとなります。

 

そういう方にとっては、もともとの星の配置が二倍に強調されるような感じがあるのかもしれないですね。

 

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