夏にも新しい占星術のクラスが始まって嬉しい限りです。基礎のクラスって楽しいんですよね。
時間に限りがあるのでコンパクトにまとめていますが、時間がゆるせば活動・固定・柔軟の3区分のクオリティについて5時間でも6時間でも喋りたいし、エレメントだけを2日でも3日でも語りたいって思っています(笑)
4つのエレメントの違いについて、アイデアレベルだけでなく、体感覚的に腑に落ちるという形で理解したいし、してほしいという欲求があります。私の水星が山羊座月が角度を作っているので、私自身がそうでないと理解できないということもありますが……。
占星術は知識と概念を扱うので、風の星座が活躍する領域ですが、そのひとつずつの違いや体験を実際のエピソードと絡めて、経験的なものとして理解したいというときには、地の星座が働きます。
それとは真逆なのが火の直観であり「あ、わかった」「こういうことだ!!」と、本質をズバッと直接的につかむような感覚ですね。ひらめき、直観、第六感といったものであり、それをやったほうがいいのか、どちらへ行けばいいのか、これって絶対にこうなるはずといったものが、理屈ではないところで直接的な回答として理解がやってきます。
説明しがたいのが水の感情的感覚で、水の星座の人は日常的に感じているものの、水以外の人にはわかりづらいかもしれません。
周りの人たちの感情やまだ感じていないものや雰囲気や気配が、自分の心を通して内側に侵入してくる感覚。相手が知ってる人でも、知らない人でも、その人のなかで起きている感情が大きくなって、その一部を知覚した途端に、それが自分の感情であるかのように心に反響するでしょう。
その人のテンションが激しくても、感情を深く抑圧していたとしても、そばにいるだけで相手の心と自動的に同調してしまい、それを防ぐことができません。
その勝手悪さたるや…常に心が周りの刺激に反応してしまう感応力、世界に圧倒されるような感覚、いつも心の内側で感情が他者のものと混同していて、どれが自分か、わからなくなる感じ……この毎日暮らしているだけで、ちょっと大変な感じって、水の星座が高機能の人以外には、どうにも説明しがたいものがあります。
「気にしなきゃいいじゃん(風)」とか「境界線をひくことが大事(地)」とか「ごめん、よくわからない(火)」とか言われるたびに、うっすらと傷ついて、もうそれを話すこともしない水の人も多くいるでしょう。
この水の対極にあるのが風であり、これはどの情報を拾うのかを自在に切り替えることのできる性質ですね。知性の働きというのは、そのときに使う情報を自由に入れ替えて、組み合わせるため、たくさんのストックがあっても邪魔になりません。
神経回路でいま使うものとだけつながればいいので、雑多にいろいろなものがあっても、やり過ごすことができるのですね。なので嫌いな人がいたとしても気にせずに受け流すことができます。
それに対して地の星座は「そんなこといっても、目の前にいるじゃない(物理)」を表すので、現実に煩わされてしまいます。見えなければ気にしないで済むので、視界に入れない、声を遮断するなどを試みますが「気にしないようにしようとするほど、気になってしまう」ですね……だって実際にそこにいるからね。
ごまかせたり、ごまかせなかったり。
気になったり、気にしないふりをできたり。
自分と同じ感覚をメインで使っていない限り、人のアドバイスはあまり役に立たないかもしれないと思うのでした。
-----------
占星天文暦のついたバーチカル手帳、Astro Diary2023発売中です!!