7月にザビエが2日間のセミナーの途中で夢の話をしてくれました。ザビエは以前にもオンラインで夢のセミナーをやってくれましたが、心理占星学で読み解く夢は、とても興味深いです。
夢がいま、自分の気づくべきものがこれだと無意識から語りかけているのだとしたら、それを丁寧に読み解いていくことで、自身との対話が進んでいくのかもしれないですね。
ザビエは夢を三つの層に分けて考えるやり方を教えてくれます。それは水のエレメントに属する三つの星座への分類でもありますね。
第一の層は4ハウス、蟹座。月。個人の感情や記憶、家やルーツからやってくるもの。よく夢に子どもの頃に過ごした場所や風景が出てくるのは、この層とのアクセスによるものですね。懐かしい人物、もう亡くなった人も夢のなかでは生きているかのように語りかけて、さまざまなことを教えてくれたりします。
第二の層は8ハウス、蠍座。火星と冥王星。個人の強い欲望やパワーの現われであったり、いままさに体験している変容や葛藤の痛みや恐怖、強い感情にも触れることになります。タブーの存在しないセクシャルな夢や、長年の因縁の相手が現れたり、時に圧倒するような不安や怖れに生々しく触れたりですね。
蟹座がノスタルジーだとすると、こちらはいい夢ばかりでなく、リアルな生きている私たちの感情や奥深い欲望や葛藤があることを知らせてくれます。
第三の層は12ハウス、魚座。海王星。無意識の更に深い、集合的なものとのつながりに触れるもの。個人を超えて、大勢の人が共に体験している環境や感情や経験が反映されるでしょう。海や山、空、宇宙といった普遍的なイメージもここからやってくるかもしれません。
コロナ渦中で人々が感じる不安であったり、世界のどこかで起きている戦争への恐怖、どこかで起きている災害といった、誰もが感じる感情を、集合体を通して、あたかも自分の一部であるかのように感じられるかもしれません。震災の前後に大勢の人が津波の夢を見るといったようなことも、ここと関係していますね。
昔はあるひとりの見た夢が、その人が属している部族の先行きを表しているとして、みんなで共有していた地域もあったそうです。巫女的な役割の人が占いなどで部族全体のことを読み解くことに通じるものがありますね。
私は子どもの頃から夢占いが大好きで、個人的によく分析するのですが、この三つの層に分けて考えるやり方は、とてもわかりやすく、やりやすいですね。
新旧のお盆の前後は4ハウスの扉がひらくのか、夢の中でもう数十年前に亡くなった、おじいちゃんやおばあちゃんが出てきて、子ども時代に過ごした部屋に戻ります。
30年も前に亡くなった人であっても、私の中で彼らの存在はいまだに生き続けていて、何か土星的な、日々を生きるために積み上げていくことの大切さを教えてくれるような気がするのです。
みなさまもぜひ、この三つの層でご自身の夢を考えてみてください。