火星と共に真実を生きる | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

先日、大阪の占星術研究クラスで火星についての学びを深めました。このクラスでは毎回、1惑星ずつピックアップして掘り­下げて学びを深めているのですが、このタイミングで火星がきたのは、とてもタイムリー。

 

まもなく木星が牡羊座に入りますね。そうするとここから1年のあいだ、牡羊座を支配する火星の勢いが増していきます。


しかし火星というのはマレフィック(凶星)の代表格。かしこく乗りこなさないと大変なことにもなりかねません。

 

ということで火星について改めて紐解いていきました。この荒ぶる神が象徴するエネルギーを、どのように乗りこなしていくことができるのか?

 

火星はローマ神話の軍神マーズ、ギリシャ神話の戦いの神アレスを象徴とする星であり、戦いの最中の狂乱、混沌、暴力といったものを神格としたもの。それは誰もの内に備わっているものですね。

 

火星の発するエネルギーは、とても自覚しやすいです。ある対象を見たときに心が踊って、意欲が湧いてきたり、それがほしい!!とまっしぐらに向かいたくなるような衝動。あるいはカッと内側から熱くなって、全身に血が昇り、出口を向かって立ち昇るような強い力です。



これはハートの真実を表現するエネルギーですね。私たちのハートは一瞬毎に動き、感じ、意志が立ち昇ります。火星はそれを正直で忠実に表現することを助けてくれるでしょう。太陽の執行人であり、そのための勇気、そして表現することで自信を与えてくれます。

 

ここでいう自信というのは、ハートからの行動の結果として成功したか否かではなく、自分に嘘をつかなかった、誠実に行動できたことに­対する自己信頼。

 

火星の立ち昇るエネルギーに意志をのせて行動するほど、私たちは自由で、制限から放たれて、自分を生きることになります。それは自立した自分だけの人生へと向かわせるものであり、同時に自分の尊厳を守るものでもあるでしょう。

 

もし私たちが自分に嘘をついたり、ごまかしたり、ハートの声を聴かなかったとしたら、どうなるでしょう?


火星の強く激しいエネルギー出口をなくして、イライラしたり、他者や社会を批判して攻撃したくなったり、やる気が失せて気持ちが沈んだり、現実を回避してしまったり、疲れて身体が痛んだりするかもしれません。

 

荒ぶる火星の神が、自分の内外で暴走するのですね。すると火星がトラブルや災いを呼びこむマレフィックとして働き始めます。火星は自分の真実に正直でいないときに、荒ぶる神となるのです。

 

木星が牡羊座に入ってくるというのは、そういう時期だということです。

 

どれだけ自分のハートの真実に正直でいることができるのか……そしてそれを表現して、自分らしい人生を切り拓くことができるのか?

 

そんなチャレンジがはじまろうとしています。