先日横浜ナディアでオーナーのゆみこさんとコラボで「金の壺(ゴールデン・ポッド)を見つける」というワークショップを開催しました。
これはアイルランドの民話にある「虹の根元にある金の壺を見つけることができたら、望むだけの豊かさを手に入れられるだろう」というものからきています。牡牛座3-4度のサビアンシンボルでもあります。
当日は占星術をヒントにニーズを探ったり、ボトルを選んだり、クリスタルとワークしたりと盛りだくさんでした。占星術のパートでは主に2ハウスの情報をヒントに自分のゴールデンポイントを探していきます。
2ハウスといえば所有物の部屋ですが、ここでいう物というのは有形のものに限らず、無形のものも含まれます。
私たちにとって最初の持ち物は身体です。それは誕生すると、乳を与えられて、すくすくと育ちます。いろいろな経験、さまざまな学び、食べた物、関わったもの……それらすべてが自身の内に持ち物として刻まれていくでしょう。
タロットカードのペンタクルの1から10までの流れには、まさにこの「2ハウスの持ち物の増やし方」が描かれています。
① まず「私の肉体」という資本があり
② それがさまざまな経験と共に増殖し始め
③ 実際に現場で体験してみる
④ すると能力が実力となって身に付き
⑤ しかしあえてそこに留まらず、成長のために手放し
⑥ 自分のモノ(知識・技術・経験)を、他者のそれと交換し
⑦ その出来栄えを振り返って内省して
⑧ クオリティに更なる磨きをかけていく
⑨ そして満足のいくモノを手に入れて
⑩ その功績が社会で認められる
みたいな感じですね。
豊かさを増やすためには、基本的にこのひな形をくり返せばよいのでしょう。
⑥あたりがけっこうポイントだなと思うのですが、身につけたものを自分以外の人と交換することで、自分の価値が明らかになるんですよね。何ができていて、できていないのか。どれくらいのクオリティのものなのか。
2ハウスは地のエレメントの部屋ですから、実際に行為することを通して、自分の持っているものが明らかになるし、形になるのでしょう。
たまに自信がなくて、大したことないから、やらない、まだ早いという方もいらっしゃいますが、それは当たり前で、経験がないうちは自信も大したこともないわけですね。
2ハウスの自信や大したものというのは、地の部屋だけに、積まれていくもの。そしてこれは「自分のモノ」を示す場所ですから、人と比べても仕方ないものです。
あの人みたいにできない、持っていないとしても、その大したことのない自分でやっていくしかないし、比べて落ち込む時間にモノが増えるわけでもなく「同情するなら金をくれ」とか「落ちこんでいる時間があるなら、すこしでも経験を増えせ」という、ドライで現実的な部屋だと思います。
地のエレメントの特性は持続と効率、合理的で結果主義。そこにはどれだけ自分が積み上げてきたのか…という成果をみることができるのでしょう。
また2ハウスにとって大事なことはお金の使い方でもありますね。価値の交換ともいえますが、もしお金を使うことに罪悪感があるとしたら、自分の価値や愛に信頼をおけないのかもしれないですね。しかし先述のとおり、価値も愛も使って経験してなんぼなわけです。
日々お金を使うときにどんな意識でいるのか、買ったものに対してどんな気持ちを抱いているのか…そんなことを注意深く見ていくことも、2ハウスを理解するヒントとなるでしょう。