3~4月にかけて、オンラインとリアルで占星術の基礎講座が立ち上がって、嬉しい限りです
すっかりメジャーになった占星術。各地でやる人が増えてきましたね。もっとみんな沼にハマッてくれるといいのにと……搦め手でずぶずぶと沼に引きずり込みたい蠍座です(笑)
占星術を学び始めて、星座や惑星やハウスのことが少しずつわかるようになると、太陽が何座で、月が何座で、水星は何座で、どこのハウスにあって…というのを読むことが楽しくなります。
そこにはその人が意識的あるいは無意識的に表現している個性が表れるからですね。
自分はもちろんのこと、家族やパートナーの星を知っていると、相手の癖や考え方や行動が理解できて、過ごしやすくなると思います。
この「知っている」「気づいている」って、本当に大きな力なんですよね。気づかないでいると、いつも反射的に同じ反応をくり返してしまい、どうしてそうなのかということを理解しないまま「自分はこうだから」「あの人はああだから」とレッテルを貼ってしまいます。そしてそうである質と、自分自身あるいは他者を同一視して見てしまうんですね。
しかし、気づいていることによって、そこから離れて自由になれます。またやっているなと見ることもできるし、それをしても、しなくてもいい。気づくことで途端に選択の幅が広がるのですね。
また星を読んで「こんな面もあるんだ」と知ることも気づきになります。自分が気づいて見てあげると「こんな面」が通電して、働き始めるんですよ。
そういう意味において、占星術の学びを通して自分や他者を知ることは、その可能性を広げて解放することにあるなと感じます。
以前、サビアンの太陽クロスというものをご紹介したのですが、これは自分の太陽の星座度数から見て向かいの星座の度数、90度スクエアの角度を作る2つの星座の度数の質を意識してみると、自分のやりたいことが地上で実現しやすくなりますよ、というものでした。
自分のなかで無意識になりやすいもの、影になっている部分を意識して、つながることで、より総合的に成長していけるということですね。
蠍座に生まれたのであれば、牡牛座-獅子座-水瓶座の質が影になりやすいので、意識していきましょうということなのですが、それはつまるところ、12星座のすべての質をマスターしましょうということでもあります(笑)
あれ? 蠍座の私は蠍として生きればいいんじゃないんですか?
ええ、はい、そうでもあるし、それだけでもないんです。太陽が位置している星座は、私たちが自分らしく生きるためのエネルギーをどんどん供給してくれますが、それを使って、私たちは自分の質も影になっている質も、生きることができるのですね。
生まれたときの天には12星座があり、すべての人のチャートに12星座が描かれています。どこかのハウスの活動をするときには、その星座の質を通して自分を表現していくわけですから、結局はすべての質をマスターすることが成長であり、成熟といえるでしょう。
タロットカードの太陽は19番目の大アルカナですが、これは12星座+7惑星の19でもあるのですね。自分の内なる質をすべてモノにした、顕現したという喜びの太陽です。
ですから現在進行している星たちが、自分の惑星が位置していない星座を通過するときは、その星座を体験して体得するチャンスなんですね。
特にひとつの星座に滞在する期間の長い木星以遠の星たちは、体感しやすく、取り込むのに絶好のものとなります。
金星・火星・木星・海王星が魚座に集まっている現在は、魚座を体験するのに最適な時期ですね。
土星のある水瓶座や、天王星のある牡牛座も、去年から今年にかけて、とても体感しやすいときだと思います。
いろいろな星の質を体験しながら「自分はこうである」と制限されたパターンを超えていくことが、いつでもできるというわけですね。
木星が牡羊座に入ると、ますます過去の自分を超えていく流れがやってくるので、いまから意識しておくとよいかもしれないと思います。