新年あけましておめでとうございます
2022年もまた占星術とその周辺について、いろいろ発信していきたいと思います。
1月3日03:33に山羊座の新月です
太陽・月・金星・冥王星が山羊座に、金星・冥王星・水星・土星・木星が3ハウスに集結する、ステリウムの新月。山羊座と水瓶座に6天体が集まるので、支配星である土星の勢いが強く感じられるでしょう。
「対人関係とコミュニケーション」は2021年から引き続き、2022年にも大事なテーマとなりますが、お正月からこちらがクローズアップされている感じがします。
木星は年末に魚座に移動しましたが、土星のほうは、あと1年ちょっとのあいだ水瓶座に滞在します。
土星がある星座に滞在するときは、その星座が象徴するテーマが、自身の内側でしっかりと機能しているかどうか、点検するような時期なんですね。
土星は構造を作り出し、日々の安定した生活の土台を表すので、そのときに滞在している土星の星座をきちんと整えることで、人生が安定していきます。
それが2021年と2022年は水瓶座ということになります。
昨年の1年ですでに体験していると思いますが、水瓶座は「人と一緒に協力して働くこと」を象徴する星座です。
この協力する人というのは、同じ職場の人たちや、個人事業主が横のつながりで協働する人たち、所属しているコミュニティ、地域や学校でのつながり、趣味や気の合う友人たちといったような、公私を問わず、人と一緒に何かをするつながりであり、みんなで一緒に「共同創造」することがテーマです。
それがどんどん盛り上がっていくときですから、もともと協働が得意で充実している人は、2021年におおいに実りがあり、さまざまな活動が広がっていったと思われます。
2022年も引き続き、多くの人たちと関わり、協力し合いながら、たくさんのことを創り出すときとなります。
しかし水瓶座は11番目の星座ですから、かなり成熟しているからこそ共同創造が成立するような一面があり、そこに参加している全員で仲良くやることって、本当にむずかしいなって思うんですね。
協働のむずかしさのひとつに、それぞれが自由な意志や考えを持ち、それをお互いが認め合いながら、協調していくことにあると思います。
私たちにはひとりずつ異なる「個人的価値観」と「社会的価値観」があります。
個人的価値観のほうは、ファッションが好き、旅行が好き、鉄道が好き、アニメが好き、映画が好き、韓流アイドルが好き、インテリアが好き、占星術が好き……といった、世界のどんな物事に価値を見出しているのか、ということ。
そこに対するこだわりが強ければ強いほど個性が際立ち、そこから独自の感覚や考え方、リズムやタイミング、世界の見方も作り出されます。
また一方では社会的価値観があり、これはどんな親や教師や環境や時代に育ったのかによって変わりますが「世界はこういう場所だ」「ここではこう振る舞うべきだ」「これはしてはいけない」という集団の中での価値観や行動や考えや秩序のもとになっています。
共同創造でむずかしいのは、全員がそのようなそれぞれの価値観や偏見を持っていることを承知のうえで、共に協力しあうことにあるでしょう。
それぞれの価値観と偏見の違いから、誰かを傷つける/傷つけられることや、否定する/されることがしょっちゅう起こるし、そこに「普通はこうでしょ」と、その人の偏見による常識を持ち込むと、うまくいかないということです。
つまり誰もが、その人にとっての常識と前提は異なるのだということを理解し合い、そして自分にとってのそれが大事なように、相手もそれが大事なのだということを理解し合うことなのですが、これがほんと、むずかしい。
むずかしいと思いませんか? ほとんどの人間関係の諍いは、自分の常識や前提を他者に押し付けることから生じていますよね~。
共同創造では、誰かひとりが自分の考えを主張しすぎてもダメだし、自信がないからと意見を言わずに引っ込むのもダメで、お互いがきちんと自分の意見を主張して、それを全員が同じように尊重し合って、意見が異なるときはアイデアを出し合い、第三の道を創り出そう!ということなんですよね。
お互いに傷ついたり、傷つけられたり、モヤッとしたり、されたりして、分かり合うことのむずかしさを感じることの連続です。
土星は2023年3月に魚座に抜けますが、入れ替わるように冥王星が水瓶座にやってきて、そこから20年間滞在します。
つまり共同創造が面倒くさいな~と思っても、結局はのちのち徹底的にお互いの価値観を尊重して、共に協力することをやらされることになるわけですね。
そのために自分がどんな人間であるのか……自身の本質とつながり、そこに権威をおいて、そこから正直に人と関わっていくこと。そして相手を理解する努力をし、そこからお互いが協力し合うために忍耐強く対話を重ねること。
本当に時間がかかるし、時につらくて、長い作業です。水瓶座の支配星が土星たる所以ですね。
面倒くさい!わかり合えなくていい!と放棄して、ひとりの世界に閉じこもるのも、土星の特徴だと思います。
フレンドシップとロンリネス。このふたつの極を行き来しながら、新しいコミュニケーションを引き続き、模索する1年となるでしょう。
飛躍して活躍できるかどうか、充実できるかどうかも、他者との協働がカギとなっていますから、苦手で面倒くさくても、ぼちぼちとやっていきたいときですね。
2022年もどうぞ、よろしくお願いいたします!!
◆魚座木星で占う2022年上半期・運気発展のテーマ