2020年12月15日1:16に射手座の新月です
とうとうやってきました 山羊座の木星・土星期のフィナーレからの、水瓶座イングレスへのクロス・フェードの時期ですね~。
12月に入ってから、なんとなく周囲の流れが水瓶っぽくなっているな~と感じています。なんかね、速いんですよ、物事の流れが。速くないですか? いろいろなことがサクサク決まるし、レスポンスもどんどんくるし、情報もどこどこ流れてくるけれど、それをサクサクとさばける感じで。
今度の新月は南米あたりで皆既日食らしいですけどね、日本でチャートを作ると、射手座太陽と月の新月が水星も一緒に3ハウスに入ってきます。これを見ると、この加速した雰囲気は年末頃まで続きそうですね~。牡羊座の火星もここに対して120度の角度を作っているので、更に後押ししながら何かひらめいたり、新しいことを試したくなったり、動きたくなったりするときですね。
そんな流れの中での水瓶座に惑星が移行するわけですが、水瓶座だけにスペシャル感もたいしてなく、あっさりしてるのかもな~とも思います。あっさりしてますよね、水瓶座って。向かいの獅子座が華々しさを放っているのを大抵「ようやるわ」とシラーッと眺めているのが水瓶座です。なのでクロス・フェード。気がついたら「あら、あんたいたの」って、無口な息子がいつの間にか帰ってきたかのような登場となるんじゃないかな~。
あ、先に誤解のないように言っておきますと、12月22日に確かに水瓶座でグレート・コンジャンクションとやらが起こるわけですが、そこからきっちりと風の時代に切り替わるわけでもないし、それまでに風のエレメント使いになっておく必要はないんですよ。何人かの人たちから「22日までにできていないとダメなんですよね!?」と聴かれたんですけど、仕事の納品日じゃないから大丈夫です(笑) 真面目やな。
風の時代の流れがこれから始まっていき、20年かけて社会が少しずつ風仕様に切り替わっていくということですね。その流れで個人もおのずと風の部分が鍛えられていくことになるんだと思われます。私たちが過去200年かけて地の時代を構築してきたのと同じように。なので焦らなくても大丈夫。
しかし、とはいえ。こうしてどんどん世界の進むスピードが加速しているのを感じると、個人の情報処理速度の差が如実に出てくるな~とは思います。これまでも、もちろんそうなんですけどね。これから情報量がますます増加するわけで、そうするとその差が更にひらいていきそうだぞ、と。
今回の新月は3ハウスで起きるんですが、これは日常的な情報や流通や移動を象徴していて、簡単にいうと「知っている人がより多く得をする部屋」なんですよね。そのひとつ前の2ハウスが「個人の持ち物」を表しているんだけど、この持ち物を増やすための情報収集とコマメな活動を示すのが3ハウスなんです。
そういうことって世の中にいっぱいありますよね。情報ビジネスが成り立つのって、まさにこれですし。ディズニーで上手にまわる方法とか、安く海外に行く方法とか、いち早くチケットを手に入れる方法とか、他者よりも多くの情報を手に入れて、賢くそれを活かして、出し抜ける人がたくさんの物をゲットできるわけです。
射手座というのは、その発展版みたいな星座で、更にそれを俯瞰して全体の仕組みとか流れまで見ることができる質を表しているので、この「見て、気づいて、理解すること」というのが、これからいろいろなことが玉石混合で起こる時期をすいすいと過ごすためのカギとなるのかもしれないですね。
6ハウスに魚座の海王星が入ってきて、新月とスクエアになっているので市中感染拡大注意という感じなんですけど……それはまあ星を見なくてもそうなるだろうとは予測できることで。ここで大事なのが「見て、気づいて、理解すること」なのかなと思います。
もうしばらく、ままならない状況や、柔軟な対応が求められる環境が続いていくとなると、やっぱりそれなりにストレスが溜まるじゃないですか。今回の新月チャートを見ると、そんな外的ストレスがトリガーになって、心の深いところからいろいろな感情が出てきそうな雰囲気があります。どんな感情なのかは人によって違うのだけど「その人の中にこれまでもあったけれど感じずにきたもの」ですね。「浮かび上がってくる」のだから、もともとあったものなんです。
そのさまざまな感情を、対人関係を通して実感することが増えるんじゃないかと思います。対人への苛立ちが際立ってくるかもしれないですね。それは感情が揺さぶられるなかで、無意識のうちに相手に求めている期待とか依存への裏返しなんですけど。自分の内側にある感情を、近しい人間関係に投影して見るときなんですね。
水瓶座の時代に向かっていますからね。それは私たちの考え方や価値観がそれぞれに分かれていくということなんですけど、自分のなかに期待や依存があるとき、自分のそれと相手のそれが違うと、求めているものがかえってこないので、イライラしちゃうんです。で、そんなときに火星が暴走してキレたり、落ち込んだり、あるいはそうする代わりに頭のなかで相手を果てしなくジャッジしまくったりすることがあります。また一方で土星が感情を制御することで何も感じなくなって、やる気が起こらなくなったり、エネルギーが湧いてこなくなったりという人も出てくるかもしれません。
そんなときにこそ!
3ハウス射手座の新月ですよ!
私はたまに天秤座から射手座の流れを「天秤座で結婚、蠍座で理想が破れて泥沼化、射手座の離婚裁判で何があったのか明らかになる」と説明することがあるのですが(笑)、起きていること、感じていることを「見て、気づいて、理解すること」は射手座の領域であり、そうすることで、そこから離れて自由になることができるんですね。そこに気づきがなければ、いつまでも、その苦しいパターンのなかに閉じ込められることになっちゃいます。
私も業の深い蠍座の女ですからね。すぐに我を忘れて深みにハマるし、相手をコントロールしたくなるし、強すぎる愛を全身全霊で傾けた挙句、傷ついたりするわけです。そのたびに絶望に陥って、もうあかん……生きるのしんどい……となるんですが、射手座が一歩引いたところから、深い知性と共に「じゃあ、何が起きていたのか、紐解いてみよう~」と、手品の種明かしのように理解させてくれるわけです。
まあ、だからといって蠍座の暴走癖が止まるわけじゃないのですが(だってそこに生きる力があるのだから)だんだん少しずつ経験を重ねるにつれて、賢くはなってきているような気がします。そこにも「知っていることで得すること」って多々あるんですよね。
この世界で生きていて体験するさまざまなことが、どういう仕組みで起きているのか、少しでも理解できると生きやすくなるんじゃないかと思うんですよ。そう思いません?
射手座が私たちにもたらしてくれるのは、理解することで囚われたパターンから解放する力。まあタネがわかっていたところで、華麗な手品をまじかに見るとやっぱり引っ張られちゃうんだけど(笑)
でもそれに気づいていること、気づいてとらわれないことが「自由である」ということかもしれなくて、そしてそれがこれからやってくる時代の希望なのかもしれないな~なんてことを思う、射手座の新月なのです。