【新月】2度目の蟹座新月★先行きの見えない世界のなかで | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2020年7月21日2:34に、今年2度目の蟹座の新月ですかに座

ちょうど1カ月前の夏至の日が蟹座の新月でしたが、そこから朔望がひとめぐりして、再び、蟹座の新月となりました。

ここ数日、世界でさまざまなことが起こって、なんだかざわざわと落ち着かない気分でいます。

今年は春分も夏至も上昇宮に蟹座が位置していましたが、今回の新月も蟹座から始まります。

この夏の星は、私たちの誰もが自分とっての安全な場所で、すこやかに過ごすことをうながしていますが、そこには同時に厳しさとチャレンジとがあるでしょう。

ハードな世界のなかで、いかに自分にとっての安全と安心を見つけ出すことができるのか。

これは主に、私たちのハートにとってのチャレンジです。

感染者が続々と増えている状況のなかで、いかに自分を守りながらも新しい時代に適応していくか……先の見えない毎日を、探りで進んでいくような時期ですが、そこで恐れから何もせず、ジッと貝のように閉じるのか。

それとも、自分の心に寄り添いながら、今だからこそできることに身を投じて、新しい形へと進化していくのか。

誰もが自身に滋養と安らぎを与えながら、チャレンジするときだといえるでしょう。

冥王星は厳しい状況において、私たちに変容をうながしもするし、逆に「絶対に変わらないぞ」という意地を引き出しもします。

情熱的に輝く夏が、じりじりと私たちに迫りくるような新月です。



新月となる太陽と月の真向かいに、山羊座に戻った土星と冥王星とが、ドン!!と立ち塞がっています。

これは喩えるなら、幼子を抱いた若い女性の行く道に立ち塞がる、魔女の老婆と人喰い狼のようなものでしょうか。

鋭い眼光で睨まれると、退くことも進むこともできず、身がすくむ思いがするかもしれません。

このままジッと黙って、眼前の厄災が去ってくれるのを待つか、あるいは湧き上がる恐怖を克服して、対抗し得る手段を講じてみるか…それぞれの判断が問われるときでしょう。


いま、この状況を人生を進化させる機会とするために、味方になってくれそうな星はなんでしょう?

ひとつは土星、冥王星と共にいる木星です。

木星がもたらしてくれる信頼。

「厳しさ」は私たちのエゴにとってはチャレンジだけど、もっと大きな流れにおいては進化をうながすときなのだと、天の恩寵を信頼すること。

木星は常に私たちが自分を改善して、成長し続けることをうながしています。

いま、起きていることは、人類史上ずっと繰り返されてきたようにまた、私たちが新たに学び、これまでとは違う局面に成長の機会がきたのだと理解することで、古い考えややり方を超えていくことができるでしょう。


また、いまひとつの助けてくれそうな星は、上昇宮のそばにある水星です。

水星は的確にすばやく情報を集め、何が起きているかを分析し、これに­対する幾通りもの策を見つけ出し、そこから自分にふさわしいものを選んで、実行することをうながします。

水星が持つ知略と適応力によって、私たちはより賢く生き残ることができます。

今期の新月図における水星は、火星の実行力と天王星の改革力とを搭載して、パワーアップ済み。

新しい発想を持ち込むことで、活路を見出すことができるときです。

誰かを頼ったり、待ったりするだけでなく、他の手段を、賢く、しぶとく、鋭く、生きる道を誰もが見つけ出すことができるときでしょう。



新月となる太陽と月が2ハウスに、木星・土星・冥王星が8ハウスにあって、真っ向から睨み合っています。

この2-8ハウスは財政と関わる部屋。

私たちがこの夏に進化させるテーマに、何に自身の価値を見出して、これから先どうやって稼いでいくのか、というものがあるでしょう。

みんなが消極的に閉じこもるほど、景気の循環が滞ります。

先行きの見えない世界の中で、どのように新しい価値を生み出すことができるのか。

この制限された環境の中で、いまの自分にどんなことができるのか。

恐れや、不安や、嘆きの奥底に、自身の底力を見出して、まったく新しい局面を切り拓くことのできる時期です。

頑なに留まろうとするのか、みずから変わろうとするのか……8ハウスにかけられた圧力に対して、どんな態度をとるのかによって、未来が変わるでしょう。

これは私たちに与えられた、夏のチャレンジ。



先行きが見えないときだから、思うようにいかないことが多いときだからこそ、蟹座のもたらす愛と安心とを誰もが忘れないようにしながら。

大きな流れのなかで、どんな選択をし得るのか、個人の有り様が示される、2度目の蟹座の新月です。