
少しずつ、わたしたちの日常が戻ってきたものの、どれくらいの規模だったらできるのか?どれくらいの移動だったらしてもいいのか?と、手探りで進んでいく時期ですね。
双子座の太陽に、金星がぴったりと重なって、日に日に暑さを増していく陽気を背景に「そろそろ動きたい!!」「どこかへ行きたい!!」「新しいことを始めたい!!」と心身をうずうずさせますが、天頂付近にある魚座の火星と海王星は、気の緩んだところに見えない敵(ウイルス)がやってくるかもしれないことを警告しているでしょう。
しばらくは慎重かつ柔軟に。
新しいアイデアを試しつつ、どんな風に世界と関わっていくことができるのか、それぞれの領域において、試行錯誤していくときでしょう。
いついかなる時でも、わたしたちは状況に適応して、進化してきました。
それが人間の持っている、おおいなる力です。
先見の明をもたらす射手座の月が、わたしたちの視野を大きく広げて、新しいゴールへと導いてくれそうな満月です。

6日の明け方の満月なので、5日の夜に晴れたら、美しい月が見えるかもしれません。
太陽と金星が双子座に。月が射手座、そして火星と海王星が魚座にあって、天に大きな三角が描かれる満月です。
柔軟宮のサインに惑星が集まると、 次々とアイデアが湧き上がってくるものの、決断に欠けるようなところがあるでしょう。
特にいまの時期は決断力をもたらす火星が、すべての物事を曖昧にする海王星と共にあり、いつもよりわたしたちを疲れやすく、集中力が続きにくいようにもしています。
しかし12番目のサインである魚座に火星があり、また12番目の部屋に天王星が入っている今期は、これまで後回しにしてきた問題に取り組むには良い時期です。
いつか片付けたいなと思っていたものに取り組むにも良いですし、まとめたい、見直したいと思っていたノートをまとめるのにも良いとき。
何よりもいま、懸念事項がある人は、まずそこと向き合い、しっかり取り組む時期だといえるでしょう。
このタイミングで、何かしらの懸念すべきことが起きているとしたら、それは何であれ、これまでの人生であとまわしにしてきたものです。
夏休みの宿題をやるべき期日がきたように、それと向き合うときがきています。
特に今の時期は「お金」あるいは「関係性」にまつわるテーマが浮上しやすいでしょう。その両方の背後にある共通項は「自己価値」です。
そのいずれにしても、あるいは別のことにせよ「逃げ出したい」「面倒くさい」「見ない/気づかないフリをしておきたい」「感じたくない」といったことと、向き合う時がきているといえるでしょう。
夏休みの宿題と違って、それをしなくても怒られることはありません。
しかし、自分の中でやらずにいる、向き合わずにいることは、深いレベルで自分を裏切り、傷つけ続けます。
それは自身への信頼を失わせ、塵のような、ほとんど見えないぐらいの薄い否定感を、心の中にゆっくりゆっくりと時間をかけて、積もらせもするでしょう。
そしてわたしたちは漠然と感じるのです。
自信がない、と。

自分の魅力や可能性を閉じ込めておいて、安心できるコンフォート・ゾーンで生きることは快適かもしれないけれど、同時に自信を少しずつ損なわせていくかもしれません。
わたしたちの本質は、たくさんの可能性を秘めていて、変わりゆく世界と共に進化していくことを望んでいるでしょう。
木星と土星と冥王星が揃って、8ハウスの終わりから9ハウスに位置しています。
満月となる射手座と共に、それはわたしたちの視野を広げて、進むべき道を示してくれるでしょう。
「あそこへ行こう」と決めた人だけが、そこへ仙り着くことができます。
わたしたちが望んでいる場所に辿り着くために必要なことは「どこをめざせばいいいのか」というガイダンスと「必ずそこへ行くぞ」と心に誓う意志です。
そしてその本能的な力は、誰もが自分の内に備えているものです。
しあわせになりたいと望み、
もっと充実したいと願い、
自分らしく生きたいと、欲しているのは、誰なのか。
自分の中だけに、その答えがあり、自分だけが本当に行き先を知っているのでしょう。
どの季節よりも長く、黄昏の時間を与えてくれる日の光と共に、夜空に希望のように輝く月の光と共に「人生で、もっとこんなことが起きたらいいのに」と望んでいることにもっと意識を向けて、実際にそれをもっと人生のなかに招き入れてみる。
世界が変容するときだからこそ、生き方をそれと共鳴して変えることができる、特別な2020年をいま、わたしたちは生きています。