週末が12感覚の講座で、その後にタロット2日間速習講座でした。
12感覚の中には、あまり聴き慣れませんが「言語感覚」と「思考感覚」という感覚があります。
これは人間の持つ感覚のなかでも、後天的に磨かれる感覚ですが、タロットというのは、本当にこのふたつの感覚を駆使する必要があるな〜と、つくづく感じておりました。
タロットは、その絵柄のなかに、さまざまな象徴が隠されています。
色や花の種類、持っている小物や、身体の向きなど…そのひとつひとつに意味があるうえ、その意味を読み解くには、それらが象徴する神話や歴史の知識も必要です。
それらを深く読み解いて、そこで起こっていることを総合的に理解する感覚が「思考感覚」です。
誰かが、何かを込めた意図や思考を、現象や物から読み解く感覚ですね。
これって、本当に大人の感覚だなあと思います。
子どもの頃は「当たり前」だと思っていたこと、そこにあるのが「当然」だと思っていたこと、何気なく繰り返している行為や習慣……そういったものに、本当はひとつひとつに意味が込められていますが、それは意識して知ろうとしなければ、読めないでしょう。
タロットの速習講座では細かく絵柄や色のすべてのご紹介することはできませんが(2日間で78枚を学ぶので)、そこに含まれている物語や、人生で起こり得る、わたしたちの成長物語を紐解いていきます。
どのような過程を辿って、わたしたちの精神が成熟していくのか、どうやって自身を成長させることができるのか、タロットを学ぶことで見えてくるものがあるでしょう。
そういった意味において、タロットは単に当たる/当たらないを超えた、わたしたちの人生における課題を明らかにしたり、自分の内側で無意識のうちに起きていることを読み解いたりするのを助けてくれるツールだと思います。
タロットでも占星術でも、結果が「良いのか、悪いのか」と聴かれることがあるのですが、わたしたちのエゴにとって悪いことが、必ずしも、精神の成長にとって悪いこととは限りません。
病気になることはエゴにとっては損失ですが、精神にとっては「自身を省みて、日々を意識的に過ごすチャンス」を手に入れることにつながります。
誰かと揉めることはエゴにとっては傷つきでも、精神にとっては「自身の執着に気付いて、頑なになっているものを解放するチャンス」でもあるでしょう。
そういった気づきを与えてくれるのも、タロットの魅力のひとつでもありますね。
わたしたちに足りていないもの、意識したほうが良いものを、明確に教えてくれます。
そして、そのようにして表れたカードを言語化するときに使うのが「言語感覚」ですね。
これは、わたしたちが体験している物事、気づいていること、内側で感じていることを「より正確に言語化する」感覚。
みなさん「カードを読み解いて、それを言葉にするのが難しい!」とおっしゃるのですが(これは星でもそうですね)、それは当然なんです。
カードに描かれた絵柄を「思考感覚」を使って読み解き、いまの状況にとって、それがどのように作用しているのかを考えて、それを「言語感覚」を使って、より正確に伝えるのは、決して簡単ではありません。
でもね。
これをトレーニングすることは、内側で起こっていることに気づいて、それを言葉にして、人に伝えるということの練習になります。
そしてまた、相手の内側で起こっていることに気づいて、それを理解することにもつながります。
わたしたちが自分の人生を創造して、生きるためのコツは、まさに、ここにあるでしょう。
真実を取り出して、読み解いて、伝えること。
相手のそれに気づいて、受け取ること。
そうしてわたしたちは協力して、お互いの真実から望む生き方を創り出していくことができます。
誰もが同一の生き方をする時代であれば「言わなくてもわかるだろう」で良いと思うのですが、誰もが個性を生きる時代になれば、その望みや大事にしたいもの、不快なことを理解して伝え合うことが欠かせないですよね。
それを読み解く力が「思考感覚」であり、伝える力が「言語感覚」です。
ぜひ、鍛えにいらしてくださいね!
タロット速習講座2days