2019年1月21日14:15に獅子座の満月です
日本で見ることはできないけれど、皆既月食となる満月。
過去から持ち越した長年の信念やパターンから解放されるときです。
世界が変わりつつあるのに、あなたがいま、手放すことができないものは何でしょうか?
変化のときがやってきているのに、何を握りしめて、そこに留まろうとしているのでしょうか?
生まれ落ちたときに何も持たずにやってきたように、やがてここから去るときも、何も持っていくことはできません。
ここへ来る前も去ったあとも、唯一残るものは、たましいだけ。
なのに、なぜ、その声に耳を傾けずに、生きることができるのでしょう?
ハートの奥から、強い意志が情熱的に立ち昇って、人生を切りひらく。
背筋をしゃんと伸ばして、自分の手で、新しい未来への扉をひらく。
獅子座0度の満月が象徴するものは、魂の目覚め。
水瓶座0度の太陽が象徴するものは、新しい生き方の始まり。
太陽と月が、いつしか身についた古い信念から、わたしたちを解放し「魂の暗い夜」を通り抜けていく。
目が覚めて、自由になる、獅子座の満月です。
動物と人間の違いは、その知性にありますが、個別の魂を持っているのは人間だけだと言われています。
動物には、その種全体の集団魂がありますが、人間だけが個別の魂を持ち得るそうです。
人間は肉体と魂を持っている存在といえますが、このふたつの目的は異なります。
肉体の目的は長生きをすること。なるべく体力を温存して、安全な場所に住みつき、生き方を変えずに、環境のなかに溶け込もうとするでしょう。
一方で魂は、体験することを求めています。
知らなかったことを知ること。新しいものを創り出すこと。たくさん体験して、さらに成長していくこと。
魂はひとところに留まらず、動きたがり、遊びたがるでしょう。
そして留まらずに、動き、知り、創り出し、遊ぶときに、わたしたちの内側から喜びがあふれ出して、その命が輝き、踊りはじめます。
わたしたちの喜びには、肉体と魂と、異なる喜びがあるでしょう。
美味しいものを食べて、暖かい部屋で柔らかい布に包まれてゴロゴロしたり、気持ちの良いお風呂に入ったりするのは肉体の喜び。
旅に出て、知らないことを見つけ、面白い話を聞き、新しいことを学び、実際にやってみて、これまでなかったものを創り出す……それらは魂の喜びです。
肉体の喜びが、そのときが終わると過ぎ去ってしまうことに対して、魂の喜びは、わたしたちの内側深くに刻まれるでしょう。
その喜びは、わたしたちの生まれ持った愛と光を刺激して、自身の人生を意味のあるものへと導いていきます。
獅子座は人間が魂を持った存在であることに気付かせる星座です。
さまざまなことに好奇心の触手を伸ばして、気になる場所へ旅に出かけて行き、味わい、体験して、何事でも実際にやってみるでしょう。
全身を使って、あれこれと試行錯誤を重ねながら、最高に楽しくなるように、もっとカッコよくなるように、満足いくまで何度も繰り返し、自分だけの手ごたえを創り出していくかもしれません。
そして次にする時は、さらに異なるものを、違う形で創り出しもするでしょう。
いまが一番新しくて、いまの自分が一番経験豊富。
だから、いつでもいまが一番です。
誰かに言われた通りになんてしたくないし、たとえヒントをもらったとしても自分で確かめたい。やってみたいし、自分だけの形にしたい。
自分のペースとやり方で、ひとつひとつ納得しながら、人生の隅々まで、自分自身の手で創り出す。
わたしたちの人生は、内なる獅子座が目覚めることによって、他の誰とも違う、自分だけの喜びにあふれる特別なものとなるでしょう。
獅子座の月の向かいにある水瓶座は、その目覚めた魂の声に従って、人生のあらゆる選択をする星座。
迷ったときも、外側の声ではなく、自分自身の内側に答えを探していくでしょう。
いろいろと試し、それが本当に自分の真実なのかどうかということを、ごまかすことなく、確かめていきます。
嫌いなことは、自由な意志による選択のない事柄を、一方的に押し付けられること。
常識とか普通といった、それを言っている当人も本当にはわかっていないような、あやふやな定義を押し付けられて、人生から自由を奪われること。
それをなくして生きることが、見えない鎖に繋がれたような生き方だと、どうして気がつかないのだろうか。
魂の声に従った自由な生き方を愛し、同じように生きている仲間を見つけ出しては、繋がって、わかち合っていく。
対面する獅子座と水瓶座の星座軸は、わたしたちの真実を目覚めさせて、その声に従った生き方を喚起させるでしょう。
水瓶座の時代が始まって30年が過ぎたいま、意識魂を持って生まれた水瓶座チルドレンが大人になりつつあり、やがて彼らが新しい世界を創り出すのでしょう。
鶴と亀が統べる、夜明けの晩。
魂の暗い夜が、まもなく暁を迎えようとしている、2019年の冬の満月です。