【12ハウス】1ハウスは世界に見せる顔 | ***Walk on the light side

***Walk on the light side

銀河に煌く星たちのように

占星術を基礎から学び始めると、12星座と10天体までは面白く進むのですが、最初につまずきやすいのが、12ハウスとアスペクトです。

 

アスペクトは数を読みこなして慣れることが近道ですが、12ハウスはじっくりと時間を作って読み解いてみると、その人の個性がかなり際立ってくるのでとても面白いです。

 

ハウスは出生時間がわからないと出てこないのですが、もし、わかる方は正確なホロスコープ・チャートを作って、読み解いてみるといいかもしれません。

 

 

そんなわけで、唐突にハウスの見解について書いてみようと思います。

占星術の基礎を知らないとわかりにくい…というか、ほぼわからない話です。すみません。

 

 

今回は第1ハウスニコ

わたしたちが生まれた瞬間の生まれた場所から見た東の地平線の延長線上を昇りつつあった星座が、わたしたちの上昇宮・アセンダントとなって、そこから1ハウスが始まります。

 

「上昇宮って、そんなに重要ですか?」と、たまに聞かれるのですが、個人的な意見としては、めちゃめちゃ重要です。

 

上昇宮は「わたし」という存在と、この地上世界をつなぐ、インターフェイス。

 

わたしたちが地上世界に降り立ったときに、「とりあえず、今回の人生はこの人格でいってみるか」と決めた看板となる顔であり、この地上のあらゆる状況において、わたしたちはまず、この顔を見せていくんですね。

 

家族に対してもこの顔、幼稚園でもこの顔、大きくなって初めての場所へ行くときもこの顔、面接のとき、合コンのとき、社会に出たとき…あらゆる場面においてまず、この上昇宮の顔で「こんにちは」と、わたしたちは接するわけです。

 

 

スマホでいえば、ホーム画面みたいなもので、スタイリッシュなのか、フレンドリーなのか、機能的なのか、細やかなのか、わかりにくいのか、わかりやすいのか、まずそのデザインの第一印象によって受け取る人の評価がグッと変わる部分です。

 

家電や車など、その外見上のデザインでとっつきやすさや、カッコ良さなどが決まりますよね。

 

もちろん、その後に使ってみると、すぐに「意外と使いやすい」とか「動作が遅い」とか「コンパクトで快適」とか「全然使えない」とか、実際の性能に関する感想が出てくるわけですが、合コンでも面接でも、まずは受け入れてもらうための第一印象は大切です。

 

それに該当するのが、この1ハウスの上昇宮。

 

仕事の面接でほぼ落ちたことがないと言う人は、1ハウスの乙女座や山羊座が多いですね。

 

1ハウスの獅子座はどことなくパッと目立つ華やかな雰囲気を放っていますし、蠍座はまったく普通だけど、なにかつかみどころがない感じがすることがあります。

 

 

 

これは「他者が受け取る印象」ですが、裏を返せば「人にどう見せたいのか」という自己イメージが反映されるところ。

 

これは日常生活でもそうですが、SNSやブログの印象に、この上昇宮の質がかなり現れるのでは、と思います。

 

自分のことを中心に書く人と、相手に読まれることを意識して書く人と、相手が求めているものを中心に書く人などに分かれると思いますが、これはざっくり星座の前半、中盤、後半の上昇宮の影響が現れているかもしれません。

 

一概に上昇宮だけではなく、もちろん他の惑星たちの影響もあるのですが「写真と短文だけの投稿」などには、事実を客観的に書くのか、抽象的に概念で語るのか、自分の感情や思いを書き散らすのか…といった違いが見えてくるかもしれません。

 

上昇宮というのは、その人が世界になにかを発信しようとするときに、他の惑星たちを掻き分けて、ついついフロントにしゃしゃり出てきてしまう人格なので、他の惑星たちで、ある程度の調整はできても、時間のないときや、リアルタイムで進行するときなどは、まず前面に出てきそうですね。

 

 

ブログで集客するとき「読ませたい読者を意識して書きましょう」というのが基本だと思うのですが、これは上昇宮が前半星座だったり、1ハウスに星が多く集まっていたりすると、けっこう難しいのでは、とも思います。

 

上昇宮が前半星座の場合は「世界とは自分の主観で関わるぞ」ということですし、1ハウスに惑星が多いと、世界を受け取るよりも、押し出すエネルギーのほうが強くなるため、「まず先に言いたい」というのがどうしても先走ってしまいます。

 

でもって、これはインターフェイスなので、なかなか変え難い部分なのですね。

 

逆に上昇宮が後半星座に入っていたり、7ハウスに惑星が集まっていたりすると、とりあえず全体の様子を見てから発言するか…といった、どこか客観的に「自分が見られていること」を常に念頭において世界と関わることになるかと思われます。

 

複雑なのは上昇宮が天秤座で、同時に1ハウスに月とか太陽とか入っているケースで、そういう人は「相手を窺って合わせているようでありながら、自我を貫き通す」感じになりますね。

 

 

1ハウスの上昇宮は自分ともっとも同化しやすく、客観的に扱いにくい人格でもあるので、自分がどんな質を持っているのか、理解していると、意識して使いこなしやすいかもしれません。