夏至の前夜、先月に引き続き、2016年2回目の射手座の満月。
5月の射手座満月は、どことなく心地悪いものから、[こうではなく、こうありたい]という自分に目覚めていき、未来に向かってそれを創り出していくことがテーマでした。
2016射手座満月☆全身の感受性を解き放ち、心地悪さから変容がはじまる
http://ameblo.jp/light-side/entry-12162176153.html
射手座の最後、29度の満月となる今回のテーマも引き続き【理想の実現】
内なる強さをきりきりと振り絞り、未開の地を開墾する。
誰よりも速く、獲物を狙う鷲のように。
だけれどもしぶとく、獲物を決して諦めない羆のように。
できるか否かを考えるのではなく、決めたことを貫き通す信念の強さ。
激しい情熱が内から湧き上がり、人生を変えていく、1年でもっとも光が満ちる太陽の意志を力強く帯びた満月です。
■とめどなくあふれ出す情熱が現実を変えていく
上昇宮にぴたりと冥王星が寄り添っている満月です。
占星術における冥王星はわたしたちの未開の可能性が目覚めていくことと関係しています。
わたしたちの生まれてからの日々は、体験を繰り返し、学習することで、さまざまなことを習得するもの。
過去の蓄積が技術や知識となって、それらを微調整しながら使いこなして、日常の営みを続けています。
冥王星はこれまで自分の内になかった未知の体験を取り込むことで、未開の可能性を掘り下げることをうながす惑星。
森を切り拓いて道を作るように、大地を掘り進めて石油を汲み上げるように、わたしたちの中にある未開発の部分を開墾して、新たな可能性と資質をもたらします。
ひとたび体験すると、それを知らなかった頃に戻ることはできません。
賽は投げられ続け、わたしたちは変容し、進化の一方向へのみ突き進むのでしょう。
今回の満月では、わたしたちが社会の枠の中で生きるために、あえて切り拓かずに残し、抑えておいた資質の一部が解放されるようにうながされています。
しかも、一度拓いてしまったら、それはとめどなくあふれ出して、本当に長いあいだ心のどこかで憧れていたこと、いつかこんな風になれたらいいな…と思い描いていたことをすべて実現させるような、強い信念と行動力とを喚起させるでしょう。
物事を実現させるためにもっとも欠かせない、情熱。
心の熱がわたしたちの生きる気力を奮い立たせて、むずかしい局面へも思いきって飛びこませる原動力となります。
今回の満月となる射手座は火のエレメントに属する星座ですが、これは【摩擦の炎】とも呼ばれるサイン。
他者と競合し、切磋琢磨して、より高い志を実行していきます。
簡単にできることよりも、あえて大きくむずかしいテーマに挑戦することで、自分のポテンシャルを最大まで発揮し、また、それに挑む自分自身を取り扱うことで、内側ではより大きな精神の力を獲得しようとするでしょう。
わたしたちのもっとも高次な精神の力は、そのようにして、射手座の大胆な行動と挑戦によって切り拓かれていきます。
そしてまた、そのような在り方を貫くことが、他の誰かの心に火をつけることをうながし、わたしたちの情熱は開拓者から、また別のチャレンジャーへと伝播していくのでしょう。
■折り合わない現実が内側に響き渡るノックとなる
自分自身に目覚めていく段階はもう終わり、それを実際の現実生活の中で実践するときがやって来ています。
今回の満月は射手座の29度ですが、地球と太陽系から見ると、わたしたちが所属している天の川銀河の中心は射手座の26-27度あたりに位置しています。
銀河の中心にわたしたちの魂の故郷があるともいわれますが、そこに触れることで、今回の人生でなにを体験したくてやって来たのか、なにを表現して、どのように成長したいと望んでいるのかを、思い出せるかも知れません。
そのきっかけとなるのは日常の中でのショッキングな出来事……折り合いの悪い関係や環境、目の前で起きている世界の現実や事件、感情的に傷ついたこと、ハッと考えさせられたことなどにありそうです。
それらの自分自身の内側に響き渡るノックを気づかなかったふりをしてやり過ごすのではなく、反射的にパターンで対応するのでもなく、「それが起こっている」ということに気づく合図として活用していきましょう。
なぜ、そのような反応を起こすのか、どこが反応しているのかを観察して、そこから自分がどう在りたいのかを意識的に創り出していくときです。
抑え込んでいたものを解放して、情熱的に、未開の地を切り拓くパイオニアとなる。
あなたのその姿がまわりに大きな影響をもたらしていく、夏至の前夜、銀河の中心の満月です