
2016年最初の、冥王星をともなう新月。
『死と再生』のシンボルである冥王星は、個人を超えた領域での大きな変容を引き起こす力を持ち、わたしたちの人生に、あるいは全体の環境やありように、飛躍的な成長をもたらします。
新月となる山羊座は国家や社会や企業、地域や家といった集合体の象徴。
ここから始まる2016年は、古い信念体系が崩れ去り、社会や地域の形が大きく飛躍的に変容・成長していくことになるのでしょう。
その変容を見逃さないように、あらゆることに備えて柔軟に過ごしたい時期です。
■多様な可能性を道びらく
わたしたちは多かれ少なかれ、住んでいる土地や所属している集団、関わりのある人たちの影響を受けて人格を形成しています。
引っ越したり、つきあう人が変わったり、所属するところが変わったりすると、自分の異なる側面にスポットが当たり、これまでとは違う考えを持ったり、行動をとったりすることがあるでしょう。
この新月の時期はいつも以上に他者や土地からの影響を色濃く受けやすいようです。
これを活かして、自分のさまざまな側面を目醒めさせ、数多の可能性をひらいていきましょう。
過去の信念体系にとらわれることをやめるときです。
それを手放すというより、バイパスをたくさん作って、他の価値観、多様なあり方を自分のなかで構築することが、柔軟性を高めていくことにつながります。
山羊座は土地とのつながりとも関係するサインですから、憧れの場所や気のいい場所、初めての場所やお気に入りの土地へ積極的に出かけて、その地のエネルギーを取り込むのも良いでしょう。
あるいは尊敬する人、「こうなりたい」と憧れる人、自分が極めたい分野の一人者や、前から一度は会ってみたいと思っていた人に思いきって会いに出かけたり、関わってみたりすると、その影響もたくさん受け取ることができそうです。
こだわりを捨てる必要はありませんが、多様なあり方を学ぶことで、内側の道が多くひらかれるとき。
膠着している物事や関係性があるなら、なおのこと、新しい可能性やあり方を試してみる良い機会かも知れません。
■観察して、手放す
この世の現実的な物事や目に見える形で現れた結果は、目に見えないさまざまなエネルギーの積み重ねで創られています。
この世界はわたしたちがイメージしたものを、行動することによって実現させる現象界。
いま、わたしたちの目の前で起こっていること、自分の置かれている環境、関係性、立場などは、過去の選択と行動の結果によって築かれたものです。
いま、ここにあるものを変えていきたいと思うなら、あらゆるところにまで意識を張りめぐらせて、集中が切れないように深く静かに見つめていましょう。
意識をより深く、より広く保つことで、さまざまなものが見えてきます。
世の中の流れも、風向きも、トレンドも、タイミングも。
コントロールする必要はありません。
「見ていること」で、いつタネをまけばいいのか、最善のタイミングと最善の方法がおのずとわかります。
生活も関係性も仕事もあり方も、しっかりと「見て」いれば、なにがどれくらい必要で、どうすることがいまのベストなのか、自然とわかるでしょう。
思考と感情を脇において、ただただ世界の観察者となることで、わたしと世界とのあいだに相対する関係性が生まれるのです。
■新しいエネルギーの流れが未来からやって来る
それを望んでいても、いなくても、さまざまな物事が、環境が、関係性が、大きく進化していくときです。
変化を止めようとしたり、流れに逆らって頑なでいたりすると、外からの思いがけない方向転換や事件や事故、トラブルやケガや喧嘩といった出来事で噴出することになるかも知れません。
苛立ちやトラブルは、目醒めのきっかけに。
対人関係に表れる意見の相違は、自分が信念体系に執着していることに気づくために。
なにをコントロールしようとしているのか。
なにを期待しているのか。
ノックが小さいうちに気がついて、自分の姿をよく省みて。
新月が冥王星をともない、天王星と角度を作っている今期は、大きな飛躍の時期です。
そして、そのきっかけは平穏ではないところ、矛盾を感じるところ、イラッとするところ、なにかを思いきって変えたいと思うところからやってきます。
受け容れがたいと感じるものと、自分とのあいだに妥協点を見つけるとき。
内なる頑なさをこじ開けて、自分の新機軸を打ち出す。
2014年春のグランド・クロスにまいたタネが花開く頃合です。
2014春の陣☆グランド・クロスまとめ
http://ameblo.jp/light-side/entry-11838223417.html
過去にまいた花のタネを回収して、未来に向けて、再びまく。
過去と未来の真ん中のいまここで、しっかりと地に足をつけ、変わりゆく世界の姿と自分自身の内側に気づいていたい冥王星の夜。
まったく新しい時代を創造するエネルギーが、未来からやってきています。
その流れを見逃さないように、いまここで目を醒ましていてください。