蠍座土星イングレス☆大きな業績の時間 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

今朝、2012100605:34に蠍座が土星に
入宮しました。

先にFBの星のグループにはアップしていたものを
こちらにもシェアいたします。

最近はブログを書くことより、FBにちょこちょこ
つぶやいていることが多いので、良かったら
お気軽に友達&グループリクエストくださいませ。


インテンション・プリーズ
あるいは累積による誤謬

土星は太陽のまわりをおよそ
29年かけて一巡りする
天体で、ひとつの天体に2,53年滞在します。

200910月に天秤座に入った土星は、106日に
蠍座に移動すると、20159月まで滞在します。

長いあいだ太陽系のもっとも外側をめぐる惑星と
されて
きた土星は、外の異界とのあいだに境界線を
引き、内側に
あるものを護り、継続されるように保つ
「恒常性」を持ちます。

わたしたちの心臓が絶えず働き続けるのも、呼吸するのも
血液が全身をかけめぐるのも、いかなる季節でも体温を
保っていられるのも、恒常性の働きといえますが、身体の
自然免疫が異物を排除して体内環境を調整するように、
土星はわたしたちが人生という道程を歩むための番人です。

そんな土星がある星座に滞在しているときは、
その星座の
テーマが継続するように、異物を排除し、
適正な循環を
うながします。

たとえば
2009年からはじまった天秤座土星のテーマは
「パートナーシップの定着あるいは継続」でした。

無理してつきあっている相手、「合っていない」と思いながら
別れるタイミングを逸していた相手とは、自然と縁が切れる
方向へ進み、あるいは新しいパートナーが見つかったという
ことが多々あったことでしょう。

天秤座のいうパートナーとは、恋人や配偶者のみならず
仕事の共同事業者、親友あるいはライバルも含みます。

また天秤座のテーマのひとつに「対人関係という鏡を通して
自分の姿を識別する」というのがありますが、その意味で
あらゆる関係性を通して、考え、認識、価値、あり方を
考えさせられた方も多いのではないでしょうか。

これが蠍座に入ると、
さらにもう一歩奥まで進み、
見せかけの
自分だけではなく、その自分を構築している
あらゆる材料…
思想や背景、来歴といった、現在の心と
身体を創り上げている
ものにまでグッと深く切り込んで
いくことになります。

天秤座時代は他者の反応や期待から自分を培っていきましたが
蠍座時代になると、他者と深く関わることで他者の背景を知り
そこに触れることによって、おのれの内側にある同質のものに
気づいていく、という体験をしていきます。

それは自分でも気づいていなかった、自分自身の本質的な
目覚めといえるかも知れません。

どうして自分はこのような価値を持っているのか、その考えに
至っているのか、なにをもって成否の判断をしているのか…
もしかするといままで考えもせず、ただの「パターン」として
反応していた部分に触れていくこともあるでしょう。

それを意図的におこなうことで、意識して不要なものを手放し
緩みのあるところは矯正していくことのできるのが、蠍の
土星期といえるかも知れません。

関係はより深くなり、心の深淵に潜りこみ、属して
いる
グループや仲間との縁は強固なものとなるでしょう。

ある種の「しがらみ」を創り出していきますが、そこから
自分ひとりでは持ち得なかったさまざまなものを「受け
継いでいくこと」も蠍土星のテーマです。

土星が蠍座に至ると、先に山羊座に入っていた冥王星と
60度の角度を作り、これはミューチュアル・レセプションと
いう「おたがいの守護惑星を交換して持つ」配置となります。

この配置は自分が「ここまで」と定めていた境界線を押し
上げるような働きがあります。

自分の才能が、体力が、働きが「ここまで」だといったい
誰がいつ、決めたのでしょうか。

意識的あるいは無意識的に定めた限界点を
土星と冥王星の関係はやすやすと突破していきます。

さらに自分の内側において「自分の能力がいかなものか」が
わかり、「なにをするべきか」を理解することができます。

そして「これをする」と意図したなら、すさまじい集中力で
必ず成し遂げることができるでしょう。


これは大きな業績の時間です。
自分自身を奮い立たせ、これまでの限界を超えた能力を
発揮し、新しい境地を創造していく前進のときです。

そしてそれは時代がまさに求めていることでもあります。
土星の蠍座入宮図において、活動宮のグランドクロスが
出現し、自分を取り巻くすべての世界がめまぐるしく変化
することを告げています。

先の土星と冥王星の関係に、魚座にいた海王星も共に
参加すると、過去の澱がすべて具現化されます。
それは個人の来歴を超えた、時代の澱です。

海王星周期の150年分、あるいは冥王星周期の
およそ190年分の蓄積された、さまざまな澱が
浮上する可能性があります。

隠されてきたもの、無理してきたもの、虚偽、嘘、
不正
行為、欲望、家系のパターンやカルマなど、
それら
「累積による誤謬」が次々と出てくる可能性が
あります。

その時々の判断で「正しい」と思うものを積み上げて
いったはずが、いつしか積もりに積もったとき、
誤謬を
生み出していきます。

それは誰のせいでもなく、さまざまな価値観と考えが
雑多に交じり合い、その時々の「正しさ」を選択して
いった結果です。

その累積されたものの浮上は魚座海王星と小三角を
作り続ける2013年10月頃まで続くかも知れません。
特に 2013年6月に木星が蟹座に入ると、家や土地や
国の持つ澱が浮かび上がってくるでしょう。

累積されたパターンは強力です。
力を発揮したい、勇気を出したいと立ち上がる自分の
前に、怖れや不安や無力感や虚無感がやってくるかも
知れません。

しかし、それはどんなに強固でも感情のパターンです。
感情に呑み込まれるのではなく、暴れる馬をなだめる
ように、賢い知性と節度ある態度でそれを受け容れ
意図しないもの、受け入れ難いものを抱きまいらせて
いきましょう。

その強固な力をみずからのエネルギーに変換して
意図に向かって土星-冥王星の強い限界突破力を
発揮していくことができれば、2015年の夏までに
わたしたちは新しい自分の世界を創造することが
できるはずです。

まずは「きれいな水場」を確保することがひとつの
目標です。
浮かんできた澱を、あくを掬うようにせっせと
手入れして、澄んだみずみずしい「関係性」や
「帰属の場」を持つことが、わたしたちの何よりもの
心身の滋養となり、より活躍するための力の源と
なるでしょう。