冥王星の夜 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

蟹座の太陽
牡羊座の天王星
山羊座の冥王星
それぞれ8度に至って
天に二等辺三角形を作った昨日。

さらに蠍座に月が入ると
ひさしぶりに身が痺れるような感情を
味わい尽くしました。

身体の奥底に眠っていた憎悪が目覚め
なんともいえない黒い塊となって暴れまわり
心を蝕んでいくような、そんな日です。

どこか深いところに隠しておいた
罪悪感や自己否定感や無価値感が
死者の国から黄泉返り
自分自身を乗っ取ろうとする出口のない夜。

薄ら暗い感情は大きな黒い塊となり
それは「虚無」と名を変えて
わたしのちっぽけな努力や苦悩をあざ笑い
「なにをしてもうまくいかないんじゃないか」
「なにをやったところで無駄なのではないか」
「なにをいってもわかってもらえないのでは」
という感情のどん底に突き落とそうとします。


前はよく、この黒い感情に呑まれて
罪悪感に身をまかせ
あるいは無価値感に心をゆだね
自己否定感に打ちひしがれたものですが
いまはこの黒い塊と、白い魂とをくくりあげ
身の中心に置いて生きていくのだな、
どこかで思っているようです。


それでもやっぱり、
虚無の感情は苦しいけどねおばけ

蠍座冥王星の毒は一撃必殺というよりも
じわじわと心を蝕み、病理を広げていく
中毒性の毒ですね。

なので文字通り、自家中毒のように
自分で創った仮想の迷宮に入りこみ
自分で出口を塞いでまわっているような
状態に陥るのでしょう。

「ことばで表せない感情」が
蠍座の司る世界です。




昨年2011年3月12日に牡羊座に天王星が
入宮すると、先に山羊座に滞在していた
冥王星と90度の角度を作り始めました。

このふたつの天体は行きつ戻りつしながら
2017年から2018年頃まで、何度もタイトな
90度を作り続けます。


天王星と冥王星のアスペクトと象意は
「旧体制の崩壊、革命、そのプロセス」です。

爆発的な創造エナジー
高い目的意識を遂行するためのその力
方向性を誤ると
不公平に対する暴力的な力
破壊的な狂気、に姿を変えることもあります。


そしてこの星に太陽も加わった昨日ですが
天王星-冥王星に太陽を加えると
「独立あるいは自由のための不屈の創造活動」
となり、強い緊張がピークに達することによって
それらが過剰興奮的な作用となり、
実際の行動をうながしていきます。


昨日は首相官邸前に原発再稼動反対の
大きなデモがあり、参加者はおよそ15万人。
(警視庁は約17,000人と発表)

物理的、心理的理由で参加できなくても
気持ちは賛同しているという人が圧倒的に
大多数であることでしょう。

そんな日にあえて、反原発活動をしている
山本太郎氏のお姉さんの逮捕のニュースを
流したり、大飯原発再稼動決議にオウムの
高橋克也の逮捕をぶつけてきたりと
いやらしいったら、ありゃしない。


天王星(ウラン)-冥王星(プルトニウム)問題
天王星(市民革命)-冥王星(権力者)の対峙の
構図でもあります。

これは恋人たちでいうならば、話し合っても
どうしようもない、徹底的な価値観のズレが
別次元ぐらいあるのに、それでも離れては
生きていけない
という、大きな矛盾のカルマ的
関係です。

今年10月6日から土星が蠍座に至り、まさに
こういう「離れたいのに離れがたい関係」
徹底的にやっていく3年間に突入します。

ある意味、全員で8ハウスに入っていくのですが
これは「おのれのエゴの生き残りを賭けた戦い」
ですから、熾烈覚悟です。

乗り越えるコツは、まさに昨日味わったばかりの
「黒い塊と、白い魂とをくくりあげて、身の中心に
さだめること」
にあるように思いますが、頭では
わかっていても、実際にやるのはむずかしいですね。


いまは誰もが目覚めて、決起するときなのでしょう。

先日6月6日のヴィーナス・トランシットが
わたしたちに与えた今後の105年のテーマは
「思いを熱く語る女活動家」です。

まさに
立ち上がるフェミニン・リーダー・シップ、ですね。

日本の歴史を振り返ると、年表に記された大きな
事件の背後で、いつも踏み倒され、無視されて
ささやかなしあわせを奪われるのは、名を残さない
民たちです。

その人たちに命をつながれて、わたしがいま
ここにいることを忘れないようにしたいと思います。




わたしには2人の親がいて、4人の祖父母がいて、
8人の曽祖父がいます。

これを400年さかのぼると6万人で、800年だと43億人。
それだけの人たちから受け継いだものがわたしの
DNAのなかにあるのです。

わたしが、わたしとして生きようとするとき、時代に、
為政者に、環境に押しつぶされた過去の先人たちの
魂が叫び声をあげます。

どれだけ自分の魂の声を押し殺して生きていかなくては
ならなかったのか。

自分として生きることが、なんとむずかしいことであったか。

その声にならない魂の叫びが虚無となり、黄泉から還る。

わたしのなかにある大きな黒い虚しさの塊は、
わたしとして生きたいと望む亡霊の声。


わたしは彼らを連れていく。

誰一人として見捨てない。

仙骨をひらき、黄泉の封印を解いて、現れたものは、
わたしの、そしてわたしをここに連れてきたすべての人々の
魂の叫びなのでした。