こいつだけは許せねぇ | SOAR ~飛翔~

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飛びたくて飛びたくて、必死に羽ばたいて、
飛び立てなかった鳥は、今日もあの空を見上げる。

何かを許すというのは美徳なんだろうか。

それは心の広さなんだろうか。

…っていうのは、4ヵ月前ぐらいに真剣に悩んだことだけど、今書きたいから書く。

こいつだけは許せねぇ!

最初に思ったのはたぶん、高1の夏だ。インハイ予選で、誰も予測しなかった敗北を喫した時だ。

ホームラン打って完封して、1-0で勝った相手ピッチャー。同じルーキー。

インターハイに行けることを信じて疑わなかった、それしか考えられなかった、最初で最後の夏。
大好きな先輩との最後の夏。
絶対に勝ちたかった。

二度と負けないと思った。
あのピッチャーがいる限り二度と負けるもんかと思った。
私がめった打ちにしてやるって思った。

そういう気持ちは、大事だと思う。
許すことより許さないことの方が正しい例だと思う。


じゃぁ例えば、大好きな人を殺されて、そいつを許すことは正しいだろうか?

そもそも許すってなんだろうか?

大好きな人を殺されて、そいつは反省の色も見せなくて、謝罪もしなくて、それでもその人と仲良くしてたら、それこそ正しくないと私は思う。逆にその人の神経を疑う。



じゃぁ、そういう考え方をする私が、
あいつらを、あのチームを、許すことは正しいだろうか。


許せるわけがない。
許すべきじゃない。

許せない。
まずお前らがやるべきことは、もう一度考えて、死ぬほど考えて、全員で、全力で、謝罪することだろ。

それまで許すべきじゃない。
まぁつまり、私があいつらを許すことは未来永劫ない。




私が許すべきは、あいつらじゃない、

あいつらを許せない自分だ…