ドキュメンタリーのようで小説のようで、妙にリアルなんだけど劇的に物語が盛り上がる。不思議な魅力に溢れた作家が、沢木耕太郎。
僕らが若い頃、多くの人が憧れた。
社会党の浅沼稲二郎を刺殺した若きテロリスト、山口二矢をとことん追い詰めたテロルの決算で度肝を抜かれ、プロボクサーカシアス内藤の光と影を描いた一瞬の夏ですっかり引き込まれてしまった。
深夜特急を全国ネットのテレビ番組にしてしまったプロデューサーが松本国昭さんという方。我々の大大先輩で、今でもお世話になっているが、名古屋のテレビ業界では知らぬ人がいないほどの有名なテレビマン。
今は田舎に暮らしながらクレソン栽培にかけているとっても素敵なおじさん。
メーテレ発でテレビ朝日系のゴールデンタイムで全国ネットの深夜特急は、今や名古屋のテレビ業界では伝説。
ドラマのようで海外紀行のようでとっても奥行きのある番組だった。
最近では、天路の旅人もなかなかの読み応えだった。この方も生涯現役なのだ。
お幾つにならたのだろうか。