「何が大事かって、今を生きている、ってことなの。

自分の体で、感じること。

目で見て感動したり、触ったり、匂いを感じたり、舌で味わったり。

そうゆうことが、とても懐かしいわ

。体がなければ、できないことがたくさんあるから。

そのことに意味があったんだ、って死んでから初めて気づいたのよ」

「最初はね、体がなくなって、いろんなことがわかって、嬉しくて、楽しくて、ばんざーい、って感じだったわ。

でもだんだん、体があった頃が恋しくなって、あの次元に戻ってもいいかな、って思えてくるの。

辛い出来事や苦しい気持ちが、なんだか懐かしくなって。きっとこういうのを、無いものねだり、っていうのよね」


まだ人生が続いているのに、死ぬことばかり考えていた。それが、死を受け入れることだと思っていた。でも、死を受け入れるということは、生きたい、もっともっと長生きしたいという気持ちも正直に認めることなんだ、って。

なるようにしか、ならない。私の人生も。

そのことをただただ体全部で受け入れて命が尽きるその瞬間まで精一杯生きることが、人生を全うするということなのだろう。


私の人生には、「今」しか存在しない。




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