経済を通じて自分の将来を考える Creation of Lifetime value toward the Future -5ページ目

経済を通じて自分の将来を考える Creation of Lifetime value toward the Future

コンセプト:
◉将来安心して暮らすための知識を蓄積していく
◉今、自身が置かれている様々な問題についての理解を深める
◉それに影響を与える日本の政治経済を知る
◉それに影響を与える世界経済を知る
◉そして、将来に向けた第1歩を踏み出すきっかけにする

ギリシャは、ユーロ加入してからも、2008年までは、

国債残高はGDP比で100%程度でした。


しかし、今では180%と、世界の第2位になるまでに、

財政が悪化しています。。


世界の第1位はどこかというと、圧倒的に日本なんですね。

だからといって、日本がデフォルトしない理由が、

通貨の発行権として日銀があり、

借金を国民の預貯金から行っているということが、

理由としてはあります。。



日本の債務残高の対GDP比は、246%で世界一位です。

2位のギリシャは177%。。

ギリシャは2008年までは100%程度でしたが、

その後急激に財政が悪化しました。




これは、経済成長が出来なかったことが原因でしょうか?

実はそうではないんですね。。

ギリシャは過去には、GDP成長率は4~5%ありました。

しかし、国債の金利が6%になっていましたので、

実質マイナス2%になります。


今の先進国でも、成長率4~5%はあり得ない状況で、

日本でも2%の成長を目指して、それが達成できず、

1%いくかいかないかで前後しています。。


4~5%の成長は凄いことですが、国債の金利が高過ぎて、

働いても働いてもドンドン財政が悪化して

貧乏になっていったのが、ギリシャの現状です。。


そして、それに追い打ちをかけたのが、大企業の誘致です。。


大企業を誘致するために、法人税を安くして誘致を行いました。

法人税を安くしたため、

企業からの税はほとんど入ってきません。


その代わりに、外資がギリシャ国内で稼いだお金は

国外に持ち出されてしまいます。。


それが、2010年時点で、

GDPの約20%が国外に持ち出されてしまったようです。。


そのような財政悪化

(理由として、ユーロ導入で国債の金利悪化と、

 外国資本の誘致)を改善するために、

所得税や消費税などの課税が強化され、国民の生活を圧迫・・・

それにより貧富の格差が広がり、失業者で溢れて、

更に借金が増えてしまい、

ドンドン財政が悪化していったということになります。。


これが、ギリシャが今回陥った理由なのではないかと

思います。


このことは、日本も同様だというふうに

捉えられるのかがとても大事なことだと思います。。


今、日本は世界一債務残高がGDP比で悪い国

ということになります。

それでもデフォルトにならない理由が、

借金を国民の預貯金から行っているということが、

要因としてはあります。。