久しぶりの投稿になります。
最近の経済は、特に大きな動きがたくさんあります。
安保法案については、後日シリーズで投稿しようと思いますが、
経済の面で言うと、
ギリシャの問題と中国の問題だと思います。。
先日までは、ギリシャがデフォルトするかどうかということで、
為替や株価が大きく動いて、
この先の動きが気になる状況が続いていました。。
ギリシャの過去と現在を比較すると、
とても興味深い事実がでてきます。
それはこれから日本が進んでいく方向と似ているところも
ありますので、少し順を追って考えてみたいと思います。
ギリシャのGDPの推移をみてみると、
1995年~2007年までは、高成長が続いていたようです。
その後、2008年以降は、急激な下降で、
2012年には、マイナス9%程まで財政は悪化しています。

よく、ギリシャには産業がなく、観光業しかないから
経済成長の見込みは少ないとは言われますが、
過去には、高い時で5%の成長率を
ほこっていた時期もあります。。
それが、なぜ急激な財政悪化に繋がったのかを考えてみます。
ヨーロッパで、ユールが導入されたのが、1999年です。
ギリシャがユーロを導入したのは、2001年になります。
それまでは、ヨーロッパの国々は
独自の通貨を持っていましたが、
ユーロによる通貨の統合によって、自国通貨を手放しました。
それによって、通貨の発行権を多くの国が
失ったことを意味します。
これによって何が起こったのかというと、
国債の金利上昇に対応が出来なくなったということになります。
ドイツやフランスなど、
比較的GDPの大きな国であればいいのですが、
ギリシャなどのGDPが小さな国で、国債の金利上昇があれば、
まず返せる見込みはたちません。。
それでも、自国で通貨の発行権があれば、
お金の量を増やして、それで赤字を補填していけば、
デフォルトに陥ることは理論上なくなることになります。
これは、多くの先進国で行われていることになります。。
ただ、これをやり過ぎると、急激なインフレになり、
お金の価値がなくなって、
ハイパーインフレに陥ることもあります。
過去には、2008年に5000億%のハイパーインフレを経験した
ジンバブエなどの国があります。
17.5京ジンバブエドルが、わずか日本円で620円まで、
価値を落としました。
それなりの経済圏で、通貨を国債という形で発行して、
それを誰に買ってもらうかを考えていけば、
ハイパーインフレになるリスクを減らすことはできます。
そして、そのリスクを減らして、通貨の発行権を手放し、
ユーロという通貨を導入することで、
経済が悪化してしまったのが、ギリシャという国になります。