経済を通じて自分の将来を考える Creation of Lifetime value toward the Future -6ページ目

経済を通じて自分の将来を考える Creation of Lifetime value toward the Future

コンセプト:
◉将来安心して暮らすための知識を蓄積していく
◉今、自身が置かれている様々な問題についての理解を深める
◉それに影響を与える日本の政治経済を知る
◉それに影響を与える世界経済を知る
◉そして、将来に向けた第1歩を踏み出すきっかけにする


久しぶりの投稿になります。

最近の経済は、特に大きな動きがたくさんあります。


安保法案については、後日シリーズで投稿しようと思いますが、

経済の面で言うと、

ギリシャの問題と中国の問題だと思います。。


先日までは、ギリシャがデフォルトするかどうかということで、

為替や株価が大きく動いて、

この先の動きが気になる状況が続いていました。。


ギリシャの過去と現在を比較すると、

とても興味深い事実がでてきます。


それはこれから日本が進んでいく方向と似ているところも

ありますので、少し順を追って考えてみたいと思います。


ギリシャのGDPの推移をみてみると、

1995年~2007年までは、高成長が続いていたようです。

その後、2008年以降は、急激な下降で、

2012年には、マイナス9%程まで財政は悪化しています。



よく、ギリシャには産業がなく、観光業しかないから

経済成長の見込みは少ないとは言われますが、

過去には、高い時で5%の成長率を

ほこっていた時期もあります。。


それが、なぜ急激な財政悪化に繋がったのかを考えてみます。



ヨーロッパで、ユールが導入されたのが、1999年です。

ギリシャがユーロを導入したのは、2001年になります。


それまでは、ヨーロッパの国々は

独自の通貨を持っていましたが、

ユーロによる通貨の統合によって、自国通貨を手放しました。


それによって、通貨の発行権を多くの国が

失ったことを意味します。


これによって何が起こったのかというと、

国債の金利上昇に対応が出来なくなったということになります。


ドイツやフランスなど、

比較的GDPの大きな国であればいいのですが、

ギリシャなどのGDPが小さな国で、国債の金利上昇があれば、

まず返せる見込みはたちません。。


それでも、自国で通貨の発行権があれば、

お金の量を増やして、それで赤字を補填していけば、

デフォルトに陥ることは理論上なくなることになります。


これは、多くの先進国で行われていることになります。。



ただ、これをやり過ぎると、急激なインフレになり、

お金の価値がなくなって、

ハイパーインフレに陥ることもあります。


過去には、2008年に5000億%のハイパーインフレを経験した

ジンバブエなどの国があります。


17.5京ジンバブエドルが、わずか日本円で620円まで、

価値を落としました。


それなりの経済圏で、通貨を国債という形で発行して、

それを誰に買ってもらうかを考えていけば、

ハイパーインフレになるリスクを減らすことはできます。


そして、そのリスクを減らして、通貨の発行権を手放し、

ユーロという通貨を導入することで、

経済が悪化してしまったのが、ギリシャという国になります。