いつもの友人(52) 『君、死にたまふことなかれ』『生き急ぐことなかれ』 | 自分史の旅 tarojie

自分史の旅 tarojie

黄昏の落ち葉が似合う年齢になった。何かを残すこともない過ぎ去る日々、何かストーリーを書いておきたいと思いブログを始めたものの面倒だと思う日もある。忘れること思い出すことできなくなるかもしれない。まだ真黄色な楽園ではない。少しは色もある萎びれ枯れて行く。

いつもの友人(52) 『君、死にたまふことなかれ』『生き急ぐことなかれ』

たわわに実ったデコポンから3個持っていつものコーヒーショップに急いだ。1か月ぶりだ。前回は正月であったので挨拶もあったが今回は彼のうちで新聞の購入を止めたという話だった。彼は朝夕を取っていた。夕刊はほとんど見ないという話だった。

 

朝刊は10分か15分程度しか見ていない。スマホの見出しで十分だと思い断ったそうだ。朝刊は5階まで運んでくれたが夕刊は1階の郵便受けだ。わざわざそのために降りるのが面倒になっている。

 

これからその費用が浮いてくる。新たにスマホを買い直そうと考えているとのことだ。彼のアイフォンも相当古い。彼も彼なりに時代に併せて変えてきた。不満を持ちながらも会社のオーナーである。補助金、助成金申請の面倒臭さはよく知っている。

 

GDP世界第4位の予想はほぼ定着しそうだ。ある番組でも日本とドイツの仕事効率を伝えている。ハンコ社会が少なくなったがまだハンコはある。個人のIDカードなるマイナンバーカードも住基ネットから始まってもう20年も経っているではないか。

 

個人情報の漏洩とも言われ時間がかかるマンパワーでまだ行われている。それがまたヒューマンエラーとなってまた現れる。日本は遅れているのだ。いつまでも少数者養護の意見で振り回されていては物事が前に進まない。丁寧迅速にどちらもかけている。

 

時間と費用が掛かればそれがGDPに現れてくる。日本には無数のホワイトカラーと呼ばれる種族がいる。物の生産性にかかわるわけではない。おびただしい中間管理職がハンコを押して誰も責任を負わない体質みたいな社会になっている。

 

俗に言われたお役所仕事、決め事以上のことはしてはいけない。常に決め事以下で仕事をする。英断するとたたかれる社会いつも通りで済ましている。それがあの長く平和が続いた江戸時代ではないか。世界から離れペリーが来て何と珍妙な国かと思ったに違いない。

 

そんなことを彷彿させる高齢化社会、変わることを阻もうとする令和の時代だ。君すなわち国が死にたまふことなかれ、有謬の者共へ『間違えても人間、間違うのが人間』これはうまく歌われている。

(2024年2月7日)