「ライフサポートあおば」はどんなところ?


 「児童発達支援」「放課後等デイサービス」が多様化し、さまざまな発達支援の考え方が広がっております。

 そんな中、「ライフサポートあおば」はどんなところ?という疑問にお答えしていきたいと思います。


 ライフサポートあおばの支援は、自閉スペクトラム症(ASD)に有効としれる「構造化」と、「応用行動分析(ABA)」をベースとした考えに基づき、お子さん自身の「気づく」「わかる」「できる」を育むことを応援しております。



 今回は『伝わる』を学ぶ、です。


 ライフサポートあおばでは、たくさんの『一人でできる』を応援しています。「気づく」「わかる」「できる」を積み上げる中で、“(誰かに)やらされる”ではなく、『主体性』を身につけることを重視しています。

 しかし、何でも自分でやる、という考えも大切ですが、実際は「どこまで自分一人でできるの?」となることもあります。“自分ではできない”ことを「できない」ままにするより、“誰かにお願いしたら”『できる』、というように、自分が主人公でありつつ、誰かにお願いしてても『できる』を増やしたい、ということで、『伝わる』のサポートも実施しています。

 まず、多くの赤ちゃんは、“泣く”で『伝わる』ことを学びます。“泣く”ことで、身の回りの大人が近寄り、お世話をしてくれます。もちろん、“泣く”をしなくても、身の回りの大人はお世話をしてくれますが、『伝わる』を学ぶ上では、自分発信の行動をした結果、何かを得る(または避ける)ということが大切です。

 

 これを得た赤ちゃんは、次に“大きな声で泣く”ことをします。これは、離れた場所にいる大人を呼ぶ、であったり、主張の強さを示していたりもするかもしれないです。つまり、よりエネルギーを使ってでも伝える、ということを経験します。

 

 大切にしたいのは、『伝わる』ことを経験し、『伝えたい』という気持ちを育むことです。

 

 自閉スペクトラム症(ASD)の診断を持つお子さんと関わる上で、よく「赤ちゃんの頃は大人しくて育てやすかった」という話を耳にします。裏を返すと、自閉スペクトラム症(ASD)のお子さんは、『伝わる』経験、『伝えたい』という気持ちを得ることのサポートを必要としていたのかもしれません。

 

 私たちは、この支援にも「気づく」「わかる」「できる」を用います。自閉スペクトラム症(ASD)のお子さんは、見て学ぶこと、具体的に学ぶことが得意なお子さんが多く、視覚的な教材を用いて『伝わる』経験、『伝えたい』気持ちを育むお手伝いをしています。

 

 『伝えたい』という気持ちが育つと、そのあとは、単語や構文についても“見て学ぶ”“具体的に学ぶ”、視覚的な教材を用いて学んでいただきます。

 

 自然に身につくと思われているようなことが、実は難しい。私たちは、だからこそ『発達支援』があり、このサポートがなくて困るのはお子さん自身である、だからこそ、正しい知識と技術を用いて、必要な時期に、必要なサポートを提供したい、と考えています。

 

 自閉スペクトラム症(ASD)のお子さんには、“社会性・対人面のサポート”が必要な方もいます。『伝わる』を学んだ上で、相手の都合を捉えず一方的に伝えてしまい、周りが対応できない、周りが困る、ということもあります。こちらのサポートについては、またの機会で触れたいと思います。