「ライフサポートあおば」はどんなところ?


 「児童発達支援」「放課後等デイサービス」が多様化し、さまざまな発達支援の考え方が広がっております。

 そんな中、「ライフサポートあおば」はどんなところ?という疑問にお答えしていきたいと思います。


 ライフサポートあおばの支援は、自閉スペクトラム症(ASD)に有効としれる「構造化」と、「応用行動分析(ABA)」をベースとした考えに基づき、お子さん自身の「気づく」「わかる」「できる」を育むことを応援しております。




 今回は『わかる』ことへの配慮です。

 


 自閉スペクトラム症(ASD)のお子さんの中には、抽象的な表現の理解が不得意だったり、複数の情報からその状況を判断することが苦手だったりする方もいます。(いわゆる「空気を読む」こと、とも言われますが、間違いなく空気は『読む』ものではなく『吸う』ものだと私たちは思います。)


 そんなときには、情報を具体化する、ということを心がけます。が、さらに情報を整理すること、ビジュアルで(視覚的に)伝えること、が有効だと考えます。ときに、あいまいな言語表現は、絵に描けないものだったりします。言語表現でもなるべく絵に描けるような表現を用います。


 そして、言語表現には弱点があります。
 まずは、ことば(声)は“消えてなくなる”ということです。音声を聞き、その情報を蓄え、そこからイメージ化して理解する、その情報を蓄える機能(ワーキングメモリー)に苦手さを持つお子さんには、“消えてなくなる”言語表現を理解すること自体に困難さを抱えてしまいます。そして、『イマジネーションの困難さ』を持つ自閉スペクトラム症(ASD)のお子さんにとっては、言語表現をイメージ化することにも難しさがあります。
 さらに、言語表現は、音声を一定以上の時間を要して“聞き取る”ため、衝動的な特性があるお子さんは、“早とちり”してしまうことがよくあります。言葉での指示は、いつまで続くのか、という“見通し”も持ちにくく、さらに、相手の気持ちを読み取ること(社会性相互作用など)に苦手さを持つお子さんは、相手が伝えたい意図を読み取ることにも苦戦します。

 

 私たちは、『わかる』ことを保障するため、お子さん一人ひとりがどのような情報提供をされると『わかりやすい』のか、という確認からサポートを開始します。


 『わかる』を保障されると、安心感と、活動意欲が湧いてきます。



 『わかる』と同時に『伝わる』にもサポートをさせていただくのですが、これはまた別の機会にお知らせします。