船屋です。

納艇後、5ヶ月が経ちましたが、今もなおⅠさんからメールをいただきます。

船屋もアーニーも、ノラ26のその後を知る唯一のうれしい機会。


<Iさんからのメールその1>

「先日はキャビンに万国旗を飾って、兄の還暦祝いをしました。」


セラビのレストア&オプション作業について幾度となく行ったメールの送受信。

そのやり取りの中で、途中からccにIさんのお兄さんが入っていたのを思い出しました。


兄弟でヨットに乗る。

還暦祝いをヨットという空間で送る。兄に贈る。



<Iさんからのメールその2>

「今日21日は私たちの結婚記念日です。

以前から予定していた記念日セーリングに出かけました。

私、愛人、ビビ(7歳)、ノラ(5歳)の4匹です。

風が余りなくて、早々に帰港しビーフシチューとビールとフランスパンで

記念日を祝いました。

気温は18度と、動くと汗ばむくらい、ウインドブレーカースーツを脱いだり着たり、

これが忙しかった。

ノラ26のおかげで、忘れられない1日となりました。」



愛人とは奥様。愛する人。

ノラ(5歳)とは、偶然にしてセラビの前の船名(ノラ26)と同じワンちゃん。

そういえばⅠさん夫妻がお越しの際、ギャレー(台所)を見て、


「私たちは料理が好きなんですよ」


という言葉をいただいていたことを思い出しました。

その為、少し大きめの、そして綺麗なジンバルを用意しました。


奥様と愛犬と特別な日にヨットに乗る。

結婚記念日をヨットという時間で送る。奥様に贈る。


ヨットで

ビーフシチューを食べる。

ビールを飲む。

フランスパンを口に運ぶ。

ヨットがあることで、その日が

【忘れられない一日】

になる。




「へっ、ヨットが無くても【忘れられない1日】になるんちゃうの?」


なんて馬鹿なことを言うのは、食わず嫌いの皮肉屋ジョニーの悲しい言い分なので聞き流します。



私たちはヨットをレストアしてお売りします。

ただ、お売りした後にそのヨットがどういったシチュエーションで、空間で、時間で

オーナーと共に過ごし、どんなSTORYを描くのか。

それが一番重要だと思っています。

そして同時に、Iさんのように

お売りした後で

「どのようなSTORYを描いているのか」

それを教えてもらえることは、何よりも嬉しく感じます。


第1回で書いた

「こんな問合わせから始まった、ちょっとしたSTORY」

とは、

「当社とⅠさんとのSTORY」

ではなく、

「Ⅰさんと、セラビとの果てなく続くSTORY」

のこと。


Ⅰさんからいただいた、写真を紹介します。

また、Ⅰさんは、セラビを動画にしてくれました。

そこには「浜寺ボートでレストアされ」たとわざわざ書いていただきました。

心震えると同時に、この場をお借りしⅠさんに心より感謝いたします。

素晴らしいお客様に出会えたことを、船屋は忘れません。

ありがとうございました。


みなさん。

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