アーニーです。
間接冷却において、エンジンを冷やすクーラント、クーラントを冷やす海水。
実際にクーラントを冷やすところが、「ラジエター」というパーツです。
ラジエターは2層構造になっています。
トイレットペーパーの芯と、ペーパーをイメージしてください。
2層のうち、外側を(エンジン内をグルグルと目まぐるしく回ってきた)
クーラントが通り抜けます。
そして2層のうち、内側を海水が通り抜けます。
その時に、船底から送り込まれた冷たい海水がクーラントを冷やします。
そして冷えたクーラントがまた、エンジンの熱を取るために旅立ちます。
旅立って熱くなって帰ってきて、また海水で冷やされます。
ここがポイント。
クーラントは排出されず、ひたすらエンジン内を循環しています。
海水は吸入されては排出されます。
海水も循環してしまったら、水温が上昇する訳ですから。
だから、ラジエターというパーツは、クーラントの休憩所だと考えてください。
ちなみに、クーラントが目まぐるしく回る動力は
「サーキュレーション」
というポンプの力。
Vベルトでポンプを動かしています。
で、海水が吸入されるのは「海水ポンプ」の力。
これは、エンジンのギヤーで動いています。
(エンジンの種類によってVベルトの力で動いている海水ポンプもあります。)
また、volvo41ディーゼルエンジンの場合、クーラントは、
凡そ36リットルほど入っています。
意外と多いな~、と思います・・・よね?
で、
「冷たくなる」と言っても、標準的なクーラントの温度は84°くらいです。
意外と熱いな~、と思います・・・よね?
次回は直接冷却についてお話します。