アーニーです。

今日はレストア第二段!

ハルを綺麗にする【バフ掛け(ポリッシャー掛け)】についてお話します。

使用する道具は

①コンパウンド

②バフ

③ポリッシャー

の3つ。


道具の説明の前に、なぜバフ掛けをするのか?

ハルの表面は通常、【ゲルコート】というコート剤で覆われています。

ゲルコートは種類によって異なるものの、紫外線等の影響で経年劣化していきます。

輝きが段々と少なくなっていき、過去に貼っていた船名シールの跡なんかが

目立ってきたりします。


そんな時はコンパウンドとバフ、そしてポリッシャーを用いて輝きを取り戻す!!


はたまた、エアーフェンダーが擦れて出来たキズを目立たなくする時にもバフ掛けします。


【コンパウンド】

とは、要は研磨剤(ケンマザイ) 。

身近なモノでは、歯磨き粉(ハミガキコ)ですね。


粉(コ)?


粉(コナ)?



普通、歯磨き粉って粉じゃない…

ってことで、ウィキペディアで調べてみました。

しばし本線から脱線です。


<ウィキペディアより>

歯磨剤


…歯磨剤(しまざい)は、歯磨きの際に使用される製品である。

一般的に使用される物はチューブ入りのペーストで、練歯磨剤

(練り歯磨き)と呼ばれている。

一部、この練り歯磨きも含め歯磨剤全般を「歯磨き粉」と呼ぶ

人がいるが 「歯磨き粉」 は 「練り歯磨き」 と同様、歯磨剤

の種類の一つであり、誤用である。

歯磨剤は歯ブラシに適量付着させて使用し、歯磨き後は嚥下せず

に吐き出す。

…続く



歯磨き粉ってのは「歯磨剤」って言うんだ…


『歯磨き粉買ってきた?』

『あ!!忘れてた!』

なんて会話は誤用かよ!


というどうでも良いことはさておき、話を戻します。


当社では通常、ペースト状のコンパウンドを使用。

種類によって目が粗かったり細かかったりします。

あと2つ。


【バフ】

とは、布やMouton(ムートン)の毛で出来た、フワフワしたもの。

例で言うと歯ブラシのブラシ部分になります。


あと1つ。


【ポリッシャー】


これは、工具の名前。

電気モーターやエアー(※)でバフを高速回転させます。

※エアーとは、圧縮空気です。コンプレッサーという機械で空気を圧縮します。


さて、この3つの道具を使用して作業するのがバフ掛けであり、ポリッシャー掛けです。

コンパウンドをハルに付け、バフというフワフワブラシを装着したポリッシャーで

ハルの表面を研磨します。

要は表面を薄~く削っているんですね。



<バフ掛け前>
船屋のブログ


<バフ掛け作業中>
$船屋のブログ



<バフ掛け後>
$船屋のブログ




状態の良いハルだと、

バフ掛けするだけで美しさを取り戻しますし、

擦れて出来たキズも見えなくなります。

逆に状態が悪いと、ハル塗装という工程を踏みますが、それはまた今度…。

5年に一回くらい、バフ掛けするだけで、愛艇が再び美しくなります。


動画もUPします。



赤茶色のモノが【コンパウンド】

ものすごい勢いで回っているのが【バフ】

ものすごい勢いで回しているのが【ポリッシャー】