こんにちは!
今回は「ブルックリンスタイルとインダストリアルスタイルの違い」をご紹介したいと思います。
近年「ブルックリンスタイル」と「インダストリアルスタイル」が人気を集めていますね。
ですが、この二つのスタイルの違いを聞かれると意外と答えにくくはありませんか?
この2つのスタイルには、それぞれのデザイン哲学が反映され明確な特徴があります。
今回は、この2つのインテリアスタイルの違いについて、その特徴、カラースキーム、素材、家具の選び方、全体の雰囲気などを掘り下げてご紹介します。
<ブルックリンスタイル>
出典:pixabay
・起源と影響
ブルックリンスタイルは、ニューヨーク・ブルックリン区の折衷的で芸術的な雰囲気からインスピレーションを得たスタイルです。
ブルックリンスタイルは、ヴィンテージの要素、現代的な要素、そして都会的な洗練されたタッチが融合しています。
・雰囲気
ブルックリンスタイルが目指すのは、居心地のよい、ゆったりとした雰囲気です。不完全なものを受け入れ、個性の美しさを取り入れます。
全体的な雰囲気は、リラックスしたボヘミアンな雰囲気で、快適さと創造性を融合させたエクレクティックなものです。
エクレクティックスタイルについてはこちらからどうぞ↓↓↓
・カラースキーム
ブルックリンスタイルは、ニュートラルなカラーパレットに、時折ポップで鮮やかな色彩を添えます。
暖かみのあるブラウン、オフホワイト、落ち着いたグレーなどのアースカラーを基本に、マスタードイエロー、ティール、コーラルなどの鮮やかな色をアクセントにすることで、エネルギッシュな印象と個性をプラスします。
ブルックリンスタイルでは、自然素材が重要な役割を果たします。
再生木材、むき出しのレンガ壁、磨き上げられたコンクリートの床は素朴な魅力を与えてくれます。
麻布やリネン、レザーなどの質感は手触りの良さにつながりますし、銅や真鍮などの金属の工業的な雰囲気も重要な要素ですね。
・家具とアクセサリー
ブルックリンスタイルの家具は、ヴィンテージ品とコンテンポラリーなデザインが組み合わされています。
ミッドセンチュリーモダンのソファやアームチェア、レトロな照明器具、再利用された家具などがよく選ばれていますね。
また、手作りのラグやアートワーク、観葉植物などの小物類は、洗練された居心地のよい雰囲気を演出します。
ミッドセンチュリースタイルの記事はこちらからどうぞ↓↓↓
・起源と影響
インダストリアルスタイルは、倉庫や工場などの産業空間を再利用して生まれました。原材料、むき出しの構造、実用的なデザイン要素などを尊重し、都市工業の時代からインスピレーションを得ています。
・雰囲気
インダストリアルスタイルの雰囲気は、生々しく、エッジが効いていて、実用的なものです。
オープンスペース、高い天井、豊富な自然光を取り入れたり、建物の歴史を感じるように機械設備や建築部材がむき出しになっていることが多いです。
・カラースキーム
インダストリアルスタイルは、一般的に単色で落ち着いた色調を特徴とします。
グレー、ブラック、ホワイトを基調とし、時折、深いブルーやブラウンなどのダークな色調のアクセントを加えています。
工業的なミニマリズムの感覚を呼び起こすのもインダストリアルスタイルの良い点ですね。
インダストリアルスタイルは、未加工の素材を使うことに重点を置いています。
むき出しのレンガの壁、コンクリートやセメントの床、金属の梁が中心的な要素です。
ディストレスウッド(古材)、エイジングレザー、荒削りな金属など、無骨でラフな質感が深みと個性を加えます。
・家具とアクセサリー
インダストリアルスタイルの家具は、機能性とシンプルさを反映しています。
実用的で、すっきりとしたラインと最小限の装飾を特徴とするものが多いですね。
素材はメタルとディストレスウッド(古材)が中心です。
インダストリアルスタイルのアクセサリーには、ヴィンテージの看板、ワイヤーバスケット、工場にちなんだ照明などがよく似合います。
<ブルックリンスタイルとインダストリアルスタイルの違い>
・カラースキーム
ブルックリンスタイル
ポップで鮮やか、多様なカラースキーム。
インダストリアルスタイル
単色で落ち着いたカラースキーム。
・素材と質感
ブルックリンスタイル
ディストレスウッド(古材)やレンガなどの自然素材が好まれます。
インダストリアルスタイル
むき出しのコンクリートや歪んだ金属など、未完成の素材が重視されます。古材が使われる頻度は共通していると言っていいでしょう。
・家具とアクセサリー
ブルックリンスタイル
ヴィンテージ家具と現代的な家具を組み合わせます。
インダストリアルスタイル
実用的でミニマルなデザインを好み、金属や歪んだ木材を使用することが多いです。
・雰囲気
ブルックリンスタイル
温かく心地よい雰囲気が特徴です。
個人がくつろげるような、快適でリラックスした空間を作ることに重点を置いています。
ヴィンテージとコンテンポラリーの要素を折衷することで、ノスタルジーと流行が加わることで鮮やかなアクセントが空間にエネルギーと活気を与えています。
全体的にゆったりとしたボヘミアンな雰囲気ですね。
インダストリアルスタイル
ブルックリンスタイルよりもエッジの効いた雰囲気が特徴です。
再利用された工業用スペースに着想を得たスタイルなので、雰囲気はオープンで広々としており、高い天井と豊富な自然光が特徴です。
レンガの壁、金属の梁、コンクリートの床など、むき出しの構造や素材感が魅力ですね。
インダストリアルスタイルは、無骨な印象をベースに厳選された家具やアクセサリーと組み合わせることで、エレガントで洗練された印象も生み出せます。
いかがでしたか?
今回は「ブルックリンスタイルとインダストリアルスタイルの違い」についてお伝えしました。
インテリアデザインにおける「ブルックリンスタイル」と「インダストリアルスタイル」は、異なるデザイン哲学と美学を提供していることが特徴です。
ブルックリンスタイルが、ヴィンテージとコンテンポラリーの要素をミックスしたブルックリンの折衷的で芸術的な雰囲気を表現しているのに対し、インダストリアルスタイルは、再利用された工業空間の生々しく実用的な美しさを受け入れています。
それぞれの特徴、カラースキーム、素材、家具の選び方、雰囲気などを理解して、個人の好みに合ったスタイルを選択し、住んでいて楽しい生活空間をつくってみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでもお役に立てばとても嬉しいです。
最後までご覧頂き有難うございます。