こんにちは!徐々に暖かくなってきましたね。
さて、今回はインテリアの「フォーカルポイント」についてお伝えしたいと思います。
「フォーカルポイント」とは「視線が集中する場所」「注視点(目を引く点)」のことで、主に建築やガーデニングの分野で使われている言葉ですね。
インテリアの場合は以下のような場所がフォーカルポイントとして挙げられます。
・飾り棚(ウォールシェルフなど)
・ニッチ
・床の間
・マントルピース(暖炉)
・アクセントウォール
などなど。
他には、入口や部屋に入ったときの向かい側の壁や、角(コーナー)も目が行きやすい場所になります。ここに植栽やフロアランプ、背の高いオブジェなどを置いてあるのを見たことがあると思います。
すべてがそうではありませんが、フォーカルポイントを意識していますね。
フォーカルポイントを取り入れると、インテリアのオシャレ度がぐっとアップしますので、是非覚えてみてはいかがでしょうか?
<フォーカルポイントをつくるメリット>
・空間にメリハリができる
せっかくインテリアをすっきりとまとめても、フォーカルポイントが無いと「ぼやけた印象」や「つまらない印象」になってしまいます。
インテリアの一部にフォーカルポイントをつくることでメリハリのある空間をつくることが出来ます。
アクセントウォールを使う場合は「収縮色」や「後退色」を採用するのが好ましいと思います。
収縮色は空間を引き締める効果がありますので、ほかの壁面よりも「暗く濃い色」を使うように意識してみましょう。
「収縮色」や「後退色」についての記事もございますよ
小物を置く場合は鮮やかな色の方がメリハリが出ますね。
シンプルにまとめた空間の場合は複雑なディティールの小物や柄の多いオブジェなどがいいと思います。
・空間のアクセントになる
メリハリと同じような要素ですね。
空間にアクセントをつけると同時にその空間の印象も決める事ができます。
植栽などのグリーンをまとめてあれば「自然の豊かさ」を感じることができますし、アジアやヨーロッパの小物でまとめれば「異国情緒」を感じさせることができます。
・空間に奥行きができる
フォーカルポイントを入口の向かい側や離れた場所につくると、目線が部屋の奥へ行きますので、空間に奥行きを感じさせる効果が期待できます。
ただし圧迫感のある物や「進出色」を使うとかえって部屋が狭く見える可能性もあるので注意が必要です。
<フォーカルポイントを作る際の注意点>
・なるべく1か所にまとめる
空間の中で目立たせることが目的ですので、あちこちに作ると目立たなくなるうえに、ゴチャゴチャした印象になってしまいます。
・全体のテイストに合わせる
なるべく全体のテイストに合わせつつ、カラーやディティール、素材感などの違いを付けて目立つようにしたいですね。
あまり統一感を出し過ぎてもフォーカルポイントの意味がなくなってしまうので、バランスを意識しましょう。
自分のお気に入りでまとめれば、フォーカルポイントを眺めるたびに癒されたり、元気をもらえたりと「パワースポット」になりますよ。
【例1】
出典:hellointerior.jp
全体的にグレイッシュなカラーでまとめた、モダンなインテリアですね。
部屋の手前はものを置かずにシンプルにし、奥に家具などをまとめています。
壁面側にはアートやディスプレイをセンス良くまとめていますね。
コーナーにペンダントライトを設置しているのが斬新。自然と目が行きます。
スペースがある場合はフロアランプや観葉植物を置くのが良いですが、写真のようなソファの配置の場合は難しいので、このアイデアは参考になります。
一番目立つアートフレームはモノクロに統一することで、洗練された印象になります。アートフレームだけではなくミラーの枠も黒にしているのが素晴らしいですね。
先ほどと似たテイストのインテリアですが、黒のマントルピースが素敵なフォーカルポイントになっています。暖炉があればさらに雰囲気がでますが、マンションなどでは本格的な暖炉を付けることは難しいので、フレームワークだけでも楽しみたいという方が増えていますね。
マントルピースを取り入れたいと思っている方には参考になる例だと思います。アクセントウォールがサブウェイタイル風になっているのも、目を引くポイントになっています。
【例3】
出典:melaniewilliams.co.uk
壁面いっぱいをTVボード兼ディスプレイスペースにした例。床が明るいグレーで他の壁面が白なのでとても引き立ちます。一瞬で目を奪われますね。
壁面いっぱいをフォーカルポイントにする場合は「進出色」や「膨張色」だと圧迫感が出てしまいますが、彩度の低いグリーンにすることで回避しています。
ディスプレイしてある本に赤のカバーが多いので、グリーンとの対比でアクセントカラーとして機能していますし、さらに視線を集めるポイントになっています。
フォーカルポイントのお手本のようなインテリアですね。
【例4】
奥の壁面の左右に背の高い植栽を配置、シェルフとフロアランプの色味と素材感を合わせてあるのが素敵です。左側のシェルフは背があることでより印象に残りやすいですね。
左側のシェルフを右側のシェルフと同じ高さにしてもよさそうです。
左から背の高いグリーン→背の低いシェルフ→背の高いフロアランプ→背の低いシェルフ→背の高いグリーンという見え方になるので、リズムが生まれてより目を引くエリアになりますね。
壁面をグレーのクロスなどの「収縮色」にするのも空間が締まりつつフォーカルポイントとなるので、オススメですよ。
【例5】
出典:homify.jp
最近はオシャレな床の間のデザインが沢山ありますよね。
画像の和室もとってもモダンなデザインになっています。和室=古臭いというイメージを払拭してくれます。
扉と床柱、長押、落とし掛がダークブラウンになっていて目を引きます。ダークブラウンは「収縮色」なので空間が引き締まって見える効果もあります。また間接照明とダウンライトのおかげでより立体的な印象になっていますね。
和室のリフォームを考えている方などはとても参考になるのではないでしょうか?
いかがでしたか?
今回はインテリアの印象を左右する「フォーカルポイント」についてご紹介しました。
いきなり壁面をいじるのは勇気がいる、という方は棚やキャビネットに小物を飾るところから始めてみましょう。
上手に活かせれば自分自身だけではなく、来客の方にも喜ばれる空間になりますよ
最後までご覧頂き有難うございます。
この記事が少しでもお役に立てばとても嬉しいです。