こんにちは!
今回は部屋の広さに影響を与える床、壁、天井などの「内装材の色」についてお伝えしたいと思います。

「膨張色」「収縮色」という言葉をご存知の方もいるのではないでしょうか?


・膨張色=明るく薄い色は大きくふくらんで見える


・収縮色=暗く濃い色は小さく縮んで見える



上記のような性質があるので、部屋を広く見せたい場合は膨張色を選ぶのがおススメですが、収縮色は狭く感じてしまうデメリットはある一方で、部屋に「落ち着き」を与えてくれるため、アーバンスタイルや、インダストリアルスタイルなどの「カッコイイ」インテリアスタイルや、寝室、書斎などには検討したい配色です。

画像を使ってさらに説明していきたいと思いますニコニコ
 

出典:https://pixabay.com/

壁、天井が白、床は淡い木フローリングでとても開放感のある空間ですね。天井が高いという事もありますが、白の効果でさらに広く感じることが出来ます。

 



 先ほどの画像の壁と天井を黒くしてみました。いかがでしょうか?
何だか狭く感じませんか?


これは大げさな例ですが、壁や天井に暗い色味を使用する際はこういった影響があると言うことを知っていると、内装材選びの際に一つの基準となると思います。


ちなみに天井は白だと10cm高く見え、黒だと20cm低くみえると言われています。びっくり
天井の高さが確保されている空間以外では、天井に黒はあまり採用しない方が無難かも知れませんね。


<進出色と後退色とは>


同じ距離でも色相によって「近く感じたり」「遠く感じたり」する心理的効果のことです。


・進出色=赤、オレンジ、黄色などの「暖色系」や明るい色のこと
 

・後退色=青色・紫色などの「寒色系」や暗い色のこと

     

   

近く感じ大きく見える                  遠く感じ小さく見える

先ほどの画像に色を付けてみました。

オレンジの壁の方が少し「迫ってくる感じ」がしないでしょうか?


以上のことから、部屋を広く見せたい場合は、「進出色」よりも「後退色」を採用する方がいいとされています。


では「暖色系は使っちゃダメなのか!?」というツッコミを全国の暖色系ファンの方たちから頂きそうですが、暖色系・・・もちろん使って大丈夫です。ウインク音譜


画像のような広さと大きい窓がある空間であれば、そこまで気にはならないでしょうし、吹き抜けがある家なら圧迫感も軽減できるでしょう。


「こじんまりとした空間が好き」という方も少なくありませんので、そういう方には問題ないでしょうね。


また、暖色系のインテリアは「温かみ」があるのが特徴です。「ゆったりした雰囲気」や「ほっこりした雰囲気」を演出したい場合はぜひ使いたい色ですね。


ということで、採用したいインテリアをよく分析することが大切だと思います。

それではおまけに、「膨張色」や「収縮色」に注目して上手に活かしているインテリアをご紹介していきたいと思います音符



【例1】


出典:kkden.com


「狭い空間に進出色使っとるやんけー!」と怒られそうですね。はい。てへぺろ

進出色はトイレなどの狭い空間にはあまりおすすめ出来ません。ただし、広さを重視しない方にはむしろおススメです。


理由は先ほど述べた通り「温かみがある」からです。

 

トイレは寒々しい雰囲気になりがちです(画像のように床をモルタル風にすると余計にです)が、暖色系を使うことでそれを軽減できます。

 

ただし、夏は「暑苦しい」感じになりますので、一長一短といったところ。

寒い地域にお住まいの方には向いていそうです。



【例2】
 
出典:stylendesigns.com


さ、爽やか~!ポーンポーンポーン
初夏の風吹く~!デレデレデレデレデレデレ
こんな寝室で寝てみたい・・・

白いカーテンとスカイブルーの壁のおかげで、ボリュームのあるベッドを置いても様さを感じにくくなっています。

 

青系の色には「鎮静効果」がありますので、寝室にはとても相性の良い色ですね。

ぐっすり眠れそうなインテリアです。


前回ご紹介した「コースタルスタイル」は、白と青を基調としていて開放感が特徴として挙げられましたが、「後退色」を使っているから、というのが理由の一つだという事が分かりますよね。
 

 



【例3】
 
出典:suvaco.jp


こちらは天井を黒にしていますが、ブルックリンスタイルのインテリアなので、とても良く似合っています。

 

ブルックリンスタイルやインダストリアルスタイルなどヴィンテージ系のスタイルは、重厚感のある雰囲気が合いますので黒の天井もカッコよく映えます。また、全体が濃いめの色合いなので空間が締って見えるのも特徴ですね♪



【例4】
 
出典:casavogue.globo.com


床にウォルナット系のフローリングと、赤い絨毯という「進出色」を採用していますが、天井を青緑にすることで圧迫感を軽減するとともに、赤と緑が補色なので引き立て合っています。


天井の青緑に合わせて、アクセントカラーを随所に散りばめているのが素敵です。


マネをすることが出来たらかなりセンスの良いインテリアになる例ですね。ニコニコキラキラ



いかがでしたでしょうか?


今回は床、壁、天井の色が部屋の広さにどのように影響するのかをお伝えしました。

これから家を建てたり、模様替えなどで内装材を選ぶ方には参考になったのではないでしょうか?

この記事が少しでもお役に立てばとても嬉しいです。


最後までご覧頂き有難うございます。