私がコピーライターをやっていた時代、
同僚の営業マンに
「俺は絶対に社長になる」
と断言していた営業マンがいました。
一流大学の出身で、
営業成績も常にトップクラス。
リーダーにふさわしいキャラクターでもありました。
社長になるべく順調に進んでいるように見えましたが、
彼は突然挫折しました。
それは、バブルが崩壊して、
業績が悪化し、
会社が少し傾いてきたときでした。
会社がそんな状況になると同時に、
彼はなぜかやる気が起こらないと落ち込み、
体調も崩しました。
あんなに意欲的だったのに、
どうしたんだろう……。
私にはその豹変ぶりが不思議でなりませんでした。
でもね、
今はなんとなくわかるんです。
それはね、
目標設定の問題だと。
彼は誰もが認める大企業の社長になることで、
承認欲求を満たしたかったのだろうと思います。
地の時代にはよくあった目標設定です。
でも業績が傾き、
こんな会社の社長になったところで、
どうしようもない気がしてしまうと、
途端に意欲もなくなってしまったのだと思います。
ちなみに、その会社は
見事に持ち直して、
今も快進撃を続けています。
もしも夢が社長になることではなく、
「人が幸せになるあらゆる情報に、
誰でも手軽にアクセスできるサービスを提供し、
みんながますます幸せになる」
だったとしたら、
たとえ社長にならなかったとしても、
どのような立場になろうとも、
一生その夢を追求できます。
その夢には、
きっと終わりがない。
どこまでも追い求められるし、
そのプロセスの中で、
きっと自分にとって
一番幸せなポジションも見つかるでしょう。
社長のような、
何らかの立場や肩書。
年収○○○万円などという数字。
ナンバー１という順位。
本を出すという実績。
……そういう形や数字や順位を
自分の夢にするのも自由です。
でもそれって、
本当にその人にとっての幸せでしょうか？
魂の真の喜びでしょうか？
もしかすると、
ただの承認欲求かもしれません。
魂は本質的に、人に認められなくても、
存在そのものに価値があると知っています。
だから魂の喜びが承認欲求になるということはありません。
自分はこの世界に
何をもたらしたいのか？
自分という存在を、
どう表現していきたいのか？
どんな世界を創造したいのか？
そのために自分は何をしたいのか？
夢を実現させるために一番大事なことは、
夢のコンテンツなんですよ。
これがしっかりしているなら、
そして、
それを思い出すたびに、
魂が震えるなら、
あなたの夢はきっと実現します。
なぜなら、
魂が震えるような喜びこそが、
いつもあなたを夢に向かわせる
高性能エンジンになり続けるからです。
それだけではありません。
魂の喜びの周波数は、
宇宙の創造の源の周波数とシンクロしています。
だから、
宇宙の恩恵もどんどん降り注ぐようになるのです。
さて、
あなたはこの世界に何をもたらしたいですか？
あなたが一番あなたらしくいられて、
幸せを感じられるのは、
どういうときですか？
誰もに、そんな魂の喜びがあります。
スゴイことしなきゃいけないわけではありません。
あなたが心底楽しくて、
喜びがあふれること。
それが何なのか、自分と対話して明確にすることに
納得するまで時間をかけてください。
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